2013年 02月 11日
2月11日(月):フィットネスの投資財に対する責任 |
昨日のブログではフィットネスという商品を経済学の観点で捉えた場合、限界効用が逓減せず、むしろ逓増していく特性をもったものなので、その意味においても非常に価値アリと言える、そのように記しました。
なぜなら高齢期に様々なリスクが高まることは不可避で、加齢とともにカラダに対する不安が募り、それを解消するためのニーズが増してくることがひとつです。
加えてトレーニングには可逆性の原理があり、カラダは良性に変化をする一方で、トレーニングを止めてしまえば元の状態に戻っていってしまう特性が、もうひとつの大きな理由ですね。
また昨日はそのような話のほかにフィットネスという商品は消費財であり、投資財であるといった旨にも言及したと思います。
フィットネスではカラダを動かす、という行為そのものに爽快感があり、楽しみも存在しています。
つまり、その場で直接効用を享受している消費財です。
その一方で、カラダを動かすことは身体的、ならびに精神的に様々な変化を促します。
そして、それによって疾病などを未然に防ぐことができ、将来的な心身の健康という効用を享受する投資財でもあります。
消費財としての側面は実際に施設としての空間やプログラムを提供し、接客によって多くのクラブで担保されているとは感じます。
ただ、現状では投資財としてのメリットを十分に提供できていないし、その点を伝えることにも課題があると思います。
まず「提供」という点で言えば、以前にも本ブログで示した「納品」と「納期」の概念が希薄なことに起因しているところが大きいでしょう。
入会時にお客さまが抱いている悩み、願望といったものを確実に満たして、そのカラダやココロの状態を納品するところまでを責任だと捉えているクラブは少ないし、その納品までの時間軸としての納期にこだわっているクラブはほとんどないと言って良いですね。
また「伝える」という点では、トレーナーにおける対お客さまの長期的視点と啓蒙の不十分さが起因しているでしょうか。
投資財としてのメリットを享受するためにお客さまが犠牲とすべきものは、現在の「時間」と「お金」という2点になるわけですが、それ以上に将来的に大きな効用を享受できる点を伝えることが必要ですね。
もともと人間は将来的に享受するメリットを目先で享受するメリットよりも、その価値を割引いて捉えてしまう傾向がありますから、これは難しいことではあるんですが・・・。
でもフィットネス業界ではなく、証券会社の営業マンや投資向けの不動産を扱っていれば、この投資財としてのメリットを正しく伝えない限り、絶対に商品は売れませんから、彼らはそういったことをやっているわけです。
お客さまから預かっている投資金額を様々な投資商品で運用し、そこで生み出した利益を還元することに責任を発生させていますからね。
時には元本割れをすることもありますが、その運用成績によって営業マンや事業者の是非がシビアに問われるので、その意味においてはそこに責任を発生させているといっても、間違いではないでしょう。
例えば、トレーナーでお客さまからいただいている月会費を自分に預けられた投資金額だと捉えているトレーナーはどれだけいるでしょうか?
そのお客さまのニーズをはじめとして将来的な心身の健康を守ることに責任を発生させ、その運用成績(成果の提供、疾病率など)において自分で勝負をかけているトレーナーというのは、まずお目にかかったことがありません。
前述したような観点をもってお客さまと接し、そこにコミットメントしながらクラブ運営を担うフィットネス・ビジネス・トレーナーが数多くいるクラブならば、お客さまもフィットネスにおける投資財としての側面を理解するでしょうし、その価値に見合う対価を支払っていただけるでしょうね。
クラブやトレーナーはフィットネスの投資財としての側面をもう少し強く意識し、そこに対する責任を発揮していくことを課していくべきだと思います。
なぜなら高齢期に様々なリスクが高まることは不可避で、加齢とともにカラダに対する不安が募り、それを解消するためのニーズが増してくることがひとつです。
加えてトレーニングには可逆性の原理があり、カラダは良性に変化をする一方で、トレーニングを止めてしまえば元の状態に戻っていってしまう特性が、もうひとつの大きな理由ですね。
また昨日はそのような話のほかにフィットネスという商品は消費財であり、投資財であるといった旨にも言及したと思います。
フィットネスではカラダを動かす、という行為そのものに爽快感があり、楽しみも存在しています。
つまり、その場で直接効用を享受している消費財です。
その一方で、カラダを動かすことは身体的、ならびに精神的に様々な変化を促します。
そして、それによって疾病などを未然に防ぐことができ、将来的な心身の健康という効用を享受する投資財でもあります。
消費財としての側面は実際に施設としての空間やプログラムを提供し、接客によって多くのクラブで担保されているとは感じます。
ただ、現状では投資財としてのメリットを十分に提供できていないし、その点を伝えることにも課題があると思います。
まず「提供」という点で言えば、以前にも本ブログで示した「納品」と「納期」の概念が希薄なことに起因しているところが大きいでしょう。
入会時にお客さまが抱いている悩み、願望といったものを確実に満たして、そのカラダやココロの状態を納品するところまでを責任だと捉えているクラブは少ないし、その納品までの時間軸としての納期にこだわっているクラブはほとんどないと言って良いですね。
また「伝える」という点では、トレーナーにおける対お客さまの長期的視点と啓蒙の不十分さが起因しているでしょうか。
投資財としてのメリットを享受するためにお客さまが犠牲とすべきものは、現在の「時間」と「お金」という2点になるわけですが、それ以上に将来的に大きな効用を享受できる点を伝えることが必要ですね。
もともと人間は将来的に享受するメリットを目先で享受するメリットよりも、その価値を割引いて捉えてしまう傾向がありますから、これは難しいことではあるんですが・・・。
でもフィットネス業界ではなく、証券会社の営業マンや投資向けの不動産を扱っていれば、この投資財としてのメリットを正しく伝えない限り、絶対に商品は売れませんから、彼らはそういったことをやっているわけです。
お客さまから預かっている投資金額を様々な投資商品で運用し、そこで生み出した利益を還元することに責任を発生させていますからね。
時には元本割れをすることもありますが、その運用成績によって営業マンや事業者の是非がシビアに問われるので、その意味においてはそこに責任を発生させているといっても、間違いではないでしょう。
例えば、トレーナーでお客さまからいただいている月会費を自分に預けられた投資金額だと捉えているトレーナーはどれだけいるでしょうか?
そのお客さまのニーズをはじめとして将来的な心身の健康を守ることに責任を発生させ、その運用成績(成果の提供、疾病率など)において自分で勝負をかけているトレーナーというのは、まずお目にかかったことがありません。
前述したような観点をもってお客さまと接し、そこにコミットメントしながらクラブ運営を担うフィットネス・ビジネス・トレーナーが数多くいるクラブならば、お客さまもフィットネスにおける投資財としての側面を理解するでしょうし、その価値に見合う対価を支払っていただけるでしょうね。
クラブやトレーナーはフィットネスの投資財としての側面をもう少し強く意識し、そこに対する責任を発揮していくことを課していくべきだと思います。
by biz-365
| 2013-02-11 20:09
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