2013年 02月 07日
2月7日(木):社会的役割の自立支援 |
昨日は現在の日本が抱えている社会的な問題のひとつである「空き家」について触れましたが、それ以上に大きな問題は一層進行する高齢社会でしょう。
日本はどこの国よりも早く高齢者比率が21%を超えて、「超高齢社会」にしています。 (皆さまご存知だとは思いますが、高齢者比率7%で高齢化社会、同14%で高齢社会、同21%で超高齢社会です)
2030年には高齢者比率が28%を超えて、「超々高齢社会」になると推定されています。
そのような中でフィットネス業界でも多くのクラブがシニア向けの取り込みを強化していますし、介護事業へ取り組んでいる企業も増えている通り、この問題に対してフィットネスクラブが果たしていくべき役割・責任は本当に大きなものだと思います。
「シニアが抱える不安」のトップ3を見てみると、それは上位から「健康不安」、「経済不安」、そして「孤独不安」です。
またこれが自分のことだけではなく、配偶者のことも含めた場合はさらに健康や病気、それに伴って介護が必要な状態になることに対する不安が上位にきます。
自分がそのような状態になって相手に負担を強いること、相手がそのような状態になって家庭内の生活が一変してしまうこと、これらに対する不安は本当に大きなものでしょう。
さすがにフィットネスクラブで家計の安定性を担保することは難しいですが、健康に対する不安、孤独に対する不安は確実に和らげることができるでしょう。
この2点に有効なアプローチができるというのは、非常に意義があることです。
高齢期で起こる障害は大きく3つで、それらは「歩行障害」、「排泄障害」、「摂食障害」ですね。
そして一般的には一番最初に迎える障害が歩行障害です。
通常の歩行能力を失うと、それは生活機能の基本要素を失うことになります。
基本要素を失うということは、換言すれば様々な自由を失うことと同義でもあります。
また、それは同時に他者の支援が必要になることも意味しています。
加えて歩行が出来なくなると外へ出る機会が極端に減少しますから、社会的なつながりを喪失して、精神的な活力が減退することにもなってしまうでしょう。
そういった意味で歩行能力を維持するというのは、高齢者の生活を豊かにするうえでは不可欠な要素で、死を迎える直前まで絶対に守り抜くべき能力のひとつだと言えるでしょう。
そして、これはフィットネスクラブがそのサポートを担っていかなければならないものですね。
仮に「超々高齢社会」時代になって、その高齢者がみな歩行障害になり、1人に対して1人の介護者がついたと計算をすれば、被介護者と介護者の合計が日本の人口の56%にも達することになります。(これはあまりにオーバーな計算ですが、後期高齢者だけに限定して計算をしても30%は下らないと思います)
国民の半数以上が被介護者と介護者という状態であったなら、その社会は間違いなく前に向かう活力を失ってしまうでしょうね。
そのような状態を作らないためにも高齢者の自立支援は、フィットネスクラブにおける大きな社会的な役割のひとつだと思います。
自分のクラブに通われているお客さまには、何としても最期まで自立歩行を続けてもらえるようなカラダづくりをサポートする、トレーナーにはそういった面にも職業人としての責任をもってもらいたいものです。
日本はどこの国よりも早く高齢者比率が21%を超えて、「超高齢社会」にしています。 (皆さまご存知だとは思いますが、高齢者比率7%で高齢化社会、同14%で高齢社会、同21%で超高齢社会です)
2030年には高齢者比率が28%を超えて、「超々高齢社会」になると推定されています。
そのような中でフィットネス業界でも多くのクラブがシニア向けの取り込みを強化していますし、介護事業へ取り組んでいる企業も増えている通り、この問題に対してフィットネスクラブが果たしていくべき役割・責任は本当に大きなものだと思います。
「シニアが抱える不安」のトップ3を見てみると、それは上位から「健康不安」、「経済不安」、そして「孤独不安」です。
またこれが自分のことだけではなく、配偶者のことも含めた場合はさらに健康や病気、それに伴って介護が必要な状態になることに対する不安が上位にきます。
自分がそのような状態になって相手に負担を強いること、相手がそのような状態になって家庭内の生活が一変してしまうこと、これらに対する不安は本当に大きなものでしょう。
さすがにフィットネスクラブで家計の安定性を担保することは難しいですが、健康に対する不安、孤独に対する不安は確実に和らげることができるでしょう。
この2点に有効なアプローチができるというのは、非常に意義があることです。
高齢期で起こる障害は大きく3つで、それらは「歩行障害」、「排泄障害」、「摂食障害」ですね。
そして一般的には一番最初に迎える障害が歩行障害です。
通常の歩行能力を失うと、それは生活機能の基本要素を失うことになります。
基本要素を失うということは、換言すれば様々な自由を失うことと同義でもあります。
また、それは同時に他者の支援が必要になることも意味しています。
加えて歩行が出来なくなると外へ出る機会が極端に減少しますから、社会的なつながりを喪失して、精神的な活力が減退することにもなってしまうでしょう。
そういった意味で歩行能力を維持するというのは、高齢者の生活を豊かにするうえでは不可欠な要素で、死を迎える直前まで絶対に守り抜くべき能力のひとつだと言えるでしょう。
そして、これはフィットネスクラブがそのサポートを担っていかなければならないものですね。
仮に「超々高齢社会」時代になって、その高齢者がみな歩行障害になり、1人に対して1人の介護者がついたと計算をすれば、被介護者と介護者の合計が日本の人口の56%にも達することになります。(これはあまりにオーバーな計算ですが、後期高齢者だけに限定して計算をしても30%は下らないと思います)
国民の半数以上が被介護者と介護者という状態であったなら、その社会は間違いなく前に向かう活力を失ってしまうでしょうね。
そのような状態を作らないためにも高齢者の自立支援は、フィットネスクラブにおける大きな社会的な役割のひとつだと思います。
自分のクラブに通われているお客さまには、何としても最期まで自立歩行を続けてもらえるようなカラダづくりをサポートする、トレーナーにはそういった面にも職業人としての責任をもってもらいたいものです。
by biz-365
| 2013-02-07 21:23
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