2013年 01月 28日
1月28日(月):「並べ方」「伝え方」で売上は上がる |
先週の日経MJには「書店がホビーの殿堂に」と題して、文教堂グループホールディングスが書店を改装したリニューアル店舗の紹介がなされていました。
概要としては従来の書籍だけではなく文具やフィギュア、盆栽や仏像を取り扱うなど、ホビーの要素を深掘りした店舗ですね。
背景としては同社がこれまで展開してきた文具、コミック、ホビーという異なる業種を集約し、複合化した施設で魅力を打ち出していこうとする考え方があります。
オモシロ雑貨などを扱う書店としてはヴィレッジバンガードが有名ですが、記事を見る限りではそれよりも幅を広げつつ、よりマニアックにしたような店舗イメージでした。
記事のなかで強調をしていたもののひとつは売場のレイアウト、商品の伝え方の部分ですね。
例えば人気コミックの近くに同コミックのキャラクターフィギュアを大量陳列する、といった感じで単純なモノで分類するのではなく、テーマ性を持たせた売場を作ることで関連商品の購入につなげようとする意図などがそれに当たります。
そのお店として「何を扱うのか」が最も大事であることは言うまでもありませんが、その商品を「どう並べるのか、どうやって魅力を伝えるのか」は、それに続いて重要なことですね。
この「どう並べるのか」というレイアウトひとつで、売上が伸びたという事例は枚挙に暇がないでしょう。
非常に身近な例で言えば食品スーパーなどは、そのような事例の宝庫だと思います。
一例では肉売場の近くに写真入りのレシピをつけつつ、その料理に使う調味料を陳列しておくと、お肉と調味料でのセット購入率が高まるといったパターンですね。
また他業種で言えば書店でも面白い事例があります。
それはかつてドラマ化もされたコミック「ドラゴン桜」を販売した際のアプローチです。
付言しておくと、ドラゴン桜とは落ちこぼれを東大に合格させるというストーリーで、受験のためのメソッドなどが多数盛り込まれたコミックです。
そんなドラゴン桜を売り出した当初は作家の認知もなかったため、編集者がとったアプローチはドラゴン桜をコミックの売場ではなく、書店にお願いをして赤本などが並ぶ参考書の棚に陳列をしてもらったことですね。
これによって受験生とその親からの認知を受け、コミックの人気が高まっていったという経緯があります。
認知が低い作家のコミックが通常通りにコミックの棚に置かれていたら埋没してしまったかもしれませんから、先の配置というものは非常に意味があったと言えるでしょう。
こんな感じで、どこに配置するのか、どう並べるのかによって売上が上下するのは理解が進むところだと思います。
それではこのあたりで私たちフィットネス業界に話の場を移してみましょう。
フィットネスクラブではサプリメントやウェア、シューズなどのモノに始まり、加圧トレーニングやペアストレッチなどの有料プログラムといったサービスなどを販売しています。
本日の話の流れからの問いとしては、これらの商品・サービスは「どこに配置され、どのように並べられているか」ということですね。
もちろん金銭授受はフロントで行うのでしょうから、それはそれで問題ないのですが、ここでの観点はそういった意味とは異なるアプローチの部分です。
例えばスタッフがサプリメントをおススメするのにあたって、どこに商品(サンプルでも可)があれば、もっとも都合がよいのか、ですね。
また、お客さまは「どこにいる際に」、そして「何をしている際に」、そういったものに興味を持つのかを想定して、そのような場を選んでアプローチを展開しているかどうか、でしょうね。
その他、加圧トレーニングとセットで販売する最適なサプリメントは何でしょうか、ペアストレッチとのセットが最適なサプリメントは?などなど。
モノやサービスをどこに配置するのか、どう並べるのか、どう伝えるのか、フィットネスクラブでもまだまだ工夫の余地があると思います。
概要としては従来の書籍だけではなく文具やフィギュア、盆栽や仏像を取り扱うなど、ホビーの要素を深掘りした店舗ですね。
背景としては同社がこれまで展開してきた文具、コミック、ホビーという異なる業種を集約し、複合化した施設で魅力を打ち出していこうとする考え方があります。
オモシロ雑貨などを扱う書店としてはヴィレッジバンガードが有名ですが、記事を見る限りではそれよりも幅を広げつつ、よりマニアックにしたような店舗イメージでした。
記事のなかで強調をしていたもののひとつは売場のレイアウト、商品の伝え方の部分ですね。
例えば人気コミックの近くに同コミックのキャラクターフィギュアを大量陳列する、といった感じで単純なモノで分類するのではなく、テーマ性を持たせた売場を作ることで関連商品の購入につなげようとする意図などがそれに当たります。
そのお店として「何を扱うのか」が最も大事であることは言うまでもありませんが、その商品を「どう並べるのか、どうやって魅力を伝えるのか」は、それに続いて重要なことですね。
この「どう並べるのか」というレイアウトひとつで、売上が伸びたという事例は枚挙に暇がないでしょう。
非常に身近な例で言えば食品スーパーなどは、そのような事例の宝庫だと思います。
一例では肉売場の近くに写真入りのレシピをつけつつ、その料理に使う調味料を陳列しておくと、お肉と調味料でのセット購入率が高まるといったパターンですね。
また他業種で言えば書店でも面白い事例があります。
それはかつてドラマ化もされたコミック「ドラゴン桜」を販売した際のアプローチです。
付言しておくと、ドラゴン桜とは落ちこぼれを東大に合格させるというストーリーで、受験のためのメソッドなどが多数盛り込まれたコミックです。
そんなドラゴン桜を売り出した当初は作家の認知もなかったため、編集者がとったアプローチはドラゴン桜をコミックの売場ではなく、書店にお願いをして赤本などが並ぶ参考書の棚に陳列をしてもらったことですね。
これによって受験生とその親からの認知を受け、コミックの人気が高まっていったという経緯があります。
認知が低い作家のコミックが通常通りにコミックの棚に置かれていたら埋没してしまったかもしれませんから、先の配置というものは非常に意味があったと言えるでしょう。
こんな感じで、どこに配置するのか、どう並べるのかによって売上が上下するのは理解が進むところだと思います。
それではこのあたりで私たちフィットネス業界に話の場を移してみましょう。
フィットネスクラブではサプリメントやウェア、シューズなどのモノに始まり、加圧トレーニングやペアストレッチなどの有料プログラムといったサービスなどを販売しています。
本日の話の流れからの問いとしては、これらの商品・サービスは「どこに配置され、どのように並べられているか」ということですね。
もちろん金銭授受はフロントで行うのでしょうから、それはそれで問題ないのですが、ここでの観点はそういった意味とは異なるアプローチの部分です。
例えばスタッフがサプリメントをおススメするのにあたって、どこに商品(サンプルでも可)があれば、もっとも都合がよいのか、ですね。
また、お客さまは「どこにいる際に」、そして「何をしている際に」、そういったものに興味を持つのかを想定して、そのような場を選んでアプローチを展開しているかどうか、でしょうね。
その他、加圧トレーニングとセットで販売する最適なサプリメントは何でしょうか、ペアストレッチとのセットが最適なサプリメントは?などなど。
モノやサービスをどこに配置するのか、どう並べるのか、どう伝えるのか、フィットネスクラブでもまだまだ工夫の余地があると思います。
by biz-365
| 2013-01-28 20:08
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