2012年 12月 13日
12月13日(木):何を見るか、どう見るかで、アウトプットは変わる |
先月にアマゾンがキンドル・ペーパーホワイトを日本に投入して以来、国内の電子書籍市場に盛り上がりが出つつありますね。
その要因のひとつは、電子書籍専用端末の価格が従来比で大きく下がってきたことでしょう。
ソニーのリーダーが9,980円、楽天のコボタッチが6,980円、そしてアマゾンのキンドル・ペーパーホワイトが7,980円といった感じで、1万円を切るところで各社が綱引きをしている通りです。
また配信コンテンツでも、その数が6万~7万冊と一定の規模を取りそろえた状態になってきたことで、以前よりも魅力が高まってきました。
イノベーションの普及理論で言えば、現在のそれは購買層がイノベーターからアーリーアダプターへの移行期といったところでしょうか。
ここから普及が加速してキャズムを超えることができるかどうかで、電子書籍市場がベーシックなものになるかが決まりますね。
ただ、仮に電子書籍市場そのものが伸張しても、その果実を必ずしも電子書籍端末を販売している企業が享受できるとは限りません。
先の日経MJにおける2012年のヒット商品番付では、西の横綱に7インチタブレットが位置付けられていましたが、このような多機能端末も普及が進んでいるからです。
しかも店頭での販売実績は従来の9インチ型から7インチ型へとシフトが進んでおり、そこから見えてくる購買層を考慮するに、多機能端末としてのタブレットも普及が加速していくことがうかがえます。
市場が伸張すれば、それだけ参入プレイヤーも増えるし、そこでの競争というものも激しさが伴います。
そこに至っては、常により広義な枠組みでの競争環境も頭に入れておく必要がありますね。
それが以前にも触れた4つの枠組みというものです。
確認までに記載をすると次のような形ですね。
1:同じ価値を同じ手段で提供する競争の枠組み
2:同じ価値を異なる手段で提供する競争の枠組み
3:類似した価値を異なる手段で提供する競争の枠組み
4:異なる価値を異なる手段で提供する競争の枠組み
今回の電子書籍端末で言えば、1つ目は同業の電子書籍端末を販売する企業同士の競争です。
2つ目の枠組みの最たる例は、先に示した多機能端末としてのタブレットやスマートフォンなどをプラットフォームにして、電子書籍を販売するプレイヤーとの競争です。
そして3つ目の枠組みにおける例では、書籍の内容をインプットする目的の代替材として、オーディオブックなどといったものが挙げられるかもしれません。
好むと好まざるとに限らず、このような形で枠組みを超えた競争が起きるのが現在の状況です。
この点において大切なのは、身近な競争相手だけを見て物事を考えるのではなく、常に広義な競争の枠組みまでを視野に入れながら考えることです。
今回は電子書籍を例に話を進めましたが、当然ながら健康産業においても同様なことが言えますからね。
何を見るか、どのように見るかで、アウトプットされるものが変わりますから、先の観点は大事なことだと思います。
その要因のひとつは、電子書籍専用端末の価格が従来比で大きく下がってきたことでしょう。
ソニーのリーダーが9,980円、楽天のコボタッチが6,980円、そしてアマゾンのキンドル・ペーパーホワイトが7,980円といった感じで、1万円を切るところで各社が綱引きをしている通りです。
また配信コンテンツでも、その数が6万~7万冊と一定の規模を取りそろえた状態になってきたことで、以前よりも魅力が高まってきました。
イノベーションの普及理論で言えば、現在のそれは購買層がイノベーターからアーリーアダプターへの移行期といったところでしょうか。
ここから普及が加速してキャズムを超えることができるかどうかで、電子書籍市場がベーシックなものになるかが決まりますね。
ただ、仮に電子書籍市場そのものが伸張しても、その果実を必ずしも電子書籍端末を販売している企業が享受できるとは限りません。
先の日経MJにおける2012年のヒット商品番付では、西の横綱に7インチタブレットが位置付けられていましたが、このような多機能端末も普及が進んでいるからです。
しかも店頭での販売実績は従来の9インチ型から7インチ型へとシフトが進んでおり、そこから見えてくる購買層を考慮するに、多機能端末としてのタブレットも普及が加速していくことがうかがえます。
市場が伸張すれば、それだけ参入プレイヤーも増えるし、そこでの競争というものも激しさが伴います。
そこに至っては、常により広義な枠組みでの競争環境も頭に入れておく必要がありますね。
それが以前にも触れた4つの枠組みというものです。
確認までに記載をすると次のような形ですね。
1:同じ価値を同じ手段で提供する競争の枠組み
2:同じ価値を異なる手段で提供する競争の枠組み
3:類似した価値を異なる手段で提供する競争の枠組み
4:異なる価値を異なる手段で提供する競争の枠組み
今回の電子書籍端末で言えば、1つ目は同業の電子書籍端末を販売する企業同士の競争です。
2つ目の枠組みの最たる例は、先に示した多機能端末としてのタブレットやスマートフォンなどをプラットフォームにして、電子書籍を販売するプレイヤーとの競争です。
そして3つ目の枠組みにおける例では、書籍の内容をインプットする目的の代替材として、オーディオブックなどといったものが挙げられるかもしれません。
好むと好まざるとに限らず、このような形で枠組みを超えた競争が起きるのが現在の状況です。
この点において大切なのは、身近な競争相手だけを見て物事を考えるのではなく、常に広義な競争の枠組みまでを視野に入れながら考えることです。
今回は電子書籍を例に話を進めましたが、当然ながら健康産業においても同様なことが言えますからね。
何を見るか、どのように見るかで、アウトプットされるものが変わりますから、先の観点は大事なことだと思います。
by biz-365
| 2012-12-13 20:08
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