2012年 10月 12日
10月12日(金):バンドリング事例からの教訓 |
先週のブログでは異業種競争における「バンドリング(束ねる)」のアクションに触れたことがありました。
事例としてはスマートフォンのテザリング解禁によって、スマートフォンがモバイルWifiルーターの役割を担うことで、データ通信会社の端末、通信売上を奪うというものですね。
これは既存事業の周縁にある事業を自社のサービスとして取り込み、一括りに束ねてしまうことで、プラスアルファの価値と、それに付随する顧客や売上を確保しょうというアクションですね。
このバンドリングのアクションは、ユーザーにとってみれば好ましい変化だと言えるでしょう。
これまで複数の端末を持ち、複数の契約をして、複数の支払いをしていたものが、ひとまとめになるわけですから、単純に利便性が増しますね。
一方、既存事業を束ねられてしまう側からすれば、これはたまったものではありません。
自社にとっての事業が別なところに組み込まれてしまい、従来のまま単独でそれを提供する価値は薄れ、同時に売上を大きく減じることになるからです。
さて、本日はそんなバンドリングに関連する内容をもう少し書いてみようと思います。
昨日発売になったカスペルスキーのセキュリティ対策ソフトは、まさにバンドリングの事例そのものですね。
ちなみに、ウィルス対策のセキュリティソフト業界における世界トップはノートンですし、日本でなじみ深いのはウィルスバスターといったところなので、カスペルスキーをご存じの方はもしかしたら少数かもしれません。
そんなカスペルスキーの新商品の特徴は、新しいセキュリティソフト1本で、パソコンからスマートフォン、タブレットまで、すべて守れるという点にあります。
従来の考え方はパソコンならパソコン用のセキュリティソフト、スマートフォンならスマートフォン用のセキュリティソフトといった感じで、デバイスごとのセキュリティが一般的でした。
しかも、そのデバイスのOSによって、ウィンドウズ用、マック用、アンドロイド用、といった区分けがなされていたものです。
それが今回は、自分の持っているデバイスはひとまとめにして、OSの種類もひっくるめ、新しいセキュリティソフトが1本あれば、それで事足りる状態にしています。
同社が訴求しているポイントは、「セキュリティ対策は、あなた個人を守るという新次元へ」というメッセージです。
この裏側に行間として込められているものは、おそらく「デバイスごとのセキュリティは、もう古い」といったことでしょう。
新発売となった昨日からは「カスペルスキーだけでイイ!キャンペーン」を展開していますから、まさしくこの新商品1本に、他社が展開する周縁の顧客や売上を束ねてしまおうという意図ですね。
※http://www.kaspersky-2013.jp/product/index.html
今回のカスペルスキーの事例は、セキュリティソフト業界における業界内で起こったことですね。
つまりは完全な異業種競争だけではなく、同業の競争においてもバンドリングの危険性はあるということです。
私たちがここから学ぶべき教訓は、自社が提供している事業が束ねられ、その顧客や売上が巻き取られてしまわないように気を付けることでしょう。
そしてもうひとつの教訓は、バンドリングを主導する立場として、周縁のものを束ねて顧客価値を高める方法がないのかという機会を探ることだと思います。
毎度のことですが、私たちが学ぶべき素材は至るところにありますね。
しっかりと目を見開いて周囲を見回し、そこで目に映ったものを自分のアタマで考え、実際の仕事に活かすことですね。
やはり大事なことは活眼活学だと思います。
事例としてはスマートフォンのテザリング解禁によって、スマートフォンがモバイルWifiルーターの役割を担うことで、データ通信会社の端末、通信売上を奪うというものですね。
これは既存事業の周縁にある事業を自社のサービスとして取り込み、一括りに束ねてしまうことで、プラスアルファの価値と、それに付随する顧客や売上を確保しょうというアクションですね。
このバンドリングのアクションは、ユーザーにとってみれば好ましい変化だと言えるでしょう。
これまで複数の端末を持ち、複数の契約をして、複数の支払いをしていたものが、ひとまとめになるわけですから、単純に利便性が増しますね。
一方、既存事業を束ねられてしまう側からすれば、これはたまったものではありません。
自社にとっての事業が別なところに組み込まれてしまい、従来のまま単独でそれを提供する価値は薄れ、同時に売上を大きく減じることになるからです。
さて、本日はそんなバンドリングに関連する内容をもう少し書いてみようと思います。
昨日発売になったカスペルスキーのセキュリティ対策ソフトは、まさにバンドリングの事例そのものですね。
ちなみに、ウィルス対策のセキュリティソフト業界における世界トップはノートンですし、日本でなじみ深いのはウィルスバスターといったところなので、カスペルスキーをご存じの方はもしかしたら少数かもしれません。
そんなカスペルスキーの新商品の特徴は、新しいセキュリティソフト1本で、パソコンからスマートフォン、タブレットまで、すべて守れるという点にあります。
従来の考え方はパソコンならパソコン用のセキュリティソフト、スマートフォンならスマートフォン用のセキュリティソフトといった感じで、デバイスごとのセキュリティが一般的でした。
しかも、そのデバイスのOSによって、ウィンドウズ用、マック用、アンドロイド用、といった区分けがなされていたものです。
それが今回は、自分の持っているデバイスはひとまとめにして、OSの種類もひっくるめ、新しいセキュリティソフトが1本あれば、それで事足りる状態にしています。
同社が訴求しているポイントは、「セキュリティ対策は、あなた個人を守るという新次元へ」というメッセージです。
この裏側に行間として込められているものは、おそらく「デバイスごとのセキュリティは、もう古い」といったことでしょう。
新発売となった昨日からは「カスペルスキーだけでイイ!キャンペーン」を展開していますから、まさしくこの新商品1本に、他社が展開する周縁の顧客や売上を束ねてしまおうという意図ですね。
※http://www.kaspersky-2013.jp/product/index.html
今回のカスペルスキーの事例は、セキュリティソフト業界における業界内で起こったことですね。
つまりは完全な異業種競争だけではなく、同業の競争においてもバンドリングの危険性はあるということです。
私たちがここから学ぶべき教訓は、自社が提供している事業が束ねられ、その顧客や売上が巻き取られてしまわないように気を付けることでしょう。
そしてもうひとつの教訓は、バンドリングを主導する立場として、周縁のものを束ねて顧客価値を高める方法がないのかという機会を探ることだと思います。
毎度のことですが、私たちが学ぶべき素材は至るところにありますね。
しっかりと目を見開いて周囲を見回し、そこで目に映ったものを自分のアタマで考え、実際の仕事に活かすことですね。
やはり大事なことは活眼活学だと思います。
by biz-365
| 2012-10-12 20:05
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