2012年 04月 07日
4月7日(土):活発化する子供向け食品市場 |
遅ればせながら首都圏も桜は満開になってきました。
この週末は天候も良いですから、穏やかな陽気と咲き誇る桜が待ちに待った春を感じさせてくれますね。
さて、このところは子供向け食品市場での新商品開発が活発化をしています。
例えば、明治は「明治発達サポート幼児食 じょうずになあれ」というシリーズの商品ラインナップを大幅に拡充させています。
これは「幼児は道具を上手に扱えないと、食べる意欲がそがれる」との考え方のもと、具材の大きさを整えたり、とろみをつけることでスプーンからこぼれ落ちにくい中身にするなど、自分で食べる楽しさを体感してもらうことを主眼に置いて商品開発がなされています。
同じように、キューピーもベビーフードのカップ入りデザートを新たに発売させています。
こちらもデザートがスプーンからこぼれにくいようにジュレ状に固めるなどの工夫を凝らしたものですね。
また、アサヒグループホールディングス傘下の和光堂も、「食育ランド」の新商品を発売しています。
このシリーズは自分でものをつかみ、噛む力のトレーニングにもなるおやつです。
お読み頂いて分かると思いますが、これらの新商品開発に共通しているものは食事を通じて発育を促すという点ですね。
これは成人における食品の美味しさや栄養価などとは、別な軸を商品価値に据えていることが分かります。
小さな子供を持つ親に対しての心理などを考慮すれば、良いポイントを突いているのではないかと感じますね。
同時にこういった需要が伸びているもうひとつの背景には、夫婦の共働き世帯が増えていることも挙げられるでしょう。
特に母親が仕事をしながらの育児とあっては、食事の支度にかけることができる時間も限られてきますからね。
前述した食事を通じた発育サポートと、働く母親の時間短縮というふたつの役割を果たしていることが大きなポイントだと思いますね。
その他、本日の日経新聞夕刊には「食べやすい野菜 伸び盛り」という記事がありました。
内容としては「苦くないピーマン」や「甘いホウレンソウ」といった、子供の野菜嫌いの解消につながる食べやすい品種にした野菜の需要が伸びているというものです。
生産者側としては落ち込んでいる野菜の消費を取り戻そうと考えての一手だと思いますが、これには正直なところ一長一短があるように思います。
確かに、これでピーマンを食べられるようになるのかもしれませんが、その子供のなかではピーマンが苦くないものとして認識され、それぞれの野菜における本来の味がわからなくなってしまうわけですからね。
これは調理方法などの工夫によって対処すべき問題のようにも思いますが、いかがでしょうかね。
まあ、最後の問題はともあれ、子供向けの食品市場で様々な動きが起こっていることは何となくご理解頂けたのではないかと思います。
当たり前の話ですが、成人と子供では同じ食品であっても訴求すべきポイントが異なります。
同時に今回の例では、実際に商品を消費するのは子供ですが、それを購入する意思決定者は親(主に母親)で、消費者と購入意思決定者が異なる商品ですから、その場合の訴求ポイントにも注意が必要ですね。
扱っている商品の顧客対象、実際の消費者と購入意思決定者の関係性、このあたりは商品の企画や販売方法を考える際には非常に大切な部分です。
わかっているようでありながら、こういった点が見落とされているパターンもありますから、今回の事例から改めて自分が考える際のフレームに加えておくとよいですね。
この週末は天候も良いですから、穏やかな陽気と咲き誇る桜が待ちに待った春を感じさせてくれますね。
さて、このところは子供向け食品市場での新商品開発が活発化をしています。
例えば、明治は「明治発達サポート幼児食 じょうずになあれ」というシリーズの商品ラインナップを大幅に拡充させています。
これは「幼児は道具を上手に扱えないと、食べる意欲がそがれる」との考え方のもと、具材の大きさを整えたり、とろみをつけることでスプーンからこぼれ落ちにくい中身にするなど、自分で食べる楽しさを体感してもらうことを主眼に置いて商品開発がなされています。
同じように、キューピーもベビーフードのカップ入りデザートを新たに発売させています。
こちらもデザートがスプーンからこぼれにくいようにジュレ状に固めるなどの工夫を凝らしたものですね。
また、アサヒグループホールディングス傘下の和光堂も、「食育ランド」の新商品を発売しています。
このシリーズは自分でものをつかみ、噛む力のトレーニングにもなるおやつです。
お読み頂いて分かると思いますが、これらの新商品開発に共通しているものは食事を通じて発育を促すという点ですね。
これは成人における食品の美味しさや栄養価などとは、別な軸を商品価値に据えていることが分かります。
小さな子供を持つ親に対しての心理などを考慮すれば、良いポイントを突いているのではないかと感じますね。
同時にこういった需要が伸びているもうひとつの背景には、夫婦の共働き世帯が増えていることも挙げられるでしょう。
特に母親が仕事をしながらの育児とあっては、食事の支度にかけることができる時間も限られてきますからね。
前述した食事を通じた発育サポートと、働く母親の時間短縮というふたつの役割を果たしていることが大きなポイントだと思いますね。
その他、本日の日経新聞夕刊には「食べやすい野菜 伸び盛り」という記事がありました。
内容としては「苦くないピーマン」や「甘いホウレンソウ」といった、子供の野菜嫌いの解消につながる食べやすい品種にした野菜の需要が伸びているというものです。
生産者側としては落ち込んでいる野菜の消費を取り戻そうと考えての一手だと思いますが、これには正直なところ一長一短があるように思います。
確かに、これでピーマンを食べられるようになるのかもしれませんが、その子供のなかではピーマンが苦くないものとして認識され、それぞれの野菜における本来の味がわからなくなってしまうわけですからね。
これは調理方法などの工夫によって対処すべき問題のようにも思いますが、いかがでしょうかね。
まあ、最後の問題はともあれ、子供向けの食品市場で様々な動きが起こっていることは何となくご理解頂けたのではないかと思います。
当たり前の話ですが、成人と子供では同じ食品であっても訴求すべきポイントが異なります。
同時に今回の例では、実際に商品を消費するのは子供ですが、それを購入する意思決定者は親(主に母親)で、消費者と購入意思決定者が異なる商品ですから、その場合の訴求ポイントにも注意が必要ですね。
扱っている商品の顧客対象、実際の消費者と購入意思決定者の関係性、このあたりは商品の企画や販売方法を考える際には非常に大切な部分です。
わかっているようでありながら、こういった点が見落とされているパターンもありますから、今回の事例から改めて自分が考える際のフレームに加えておくとよいですね。
by biz-365
| 2012-04-07 23:02
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