2012年 02月 17日
2月16日(木):レシピ本から見る家計の価値観変化 |
このところ調味料やレシピ本、調理器具などのキッチン周りでは「時短」ものが主流で、関連商品が非常に増えてきました。
例えば、昨日の日経産業新聞にはキッコーマンが食材を1~2品加えるだけで簡単に調理ができる「総菜調味料」事業を拡大する旨が記されていました。
特に25歳~39歳の独身女性をメインターゲットとした単身者向けのラインナップを拡充しています。
調理時間はいずれも約10分程度で出来るものとなっているようです。
また、同日の日経MJには東急ストアが各店の店頭で提案している「楽レシピ」を刷新するという記事がありました。
「楽レシピ」とは身近な調味料を使い、15分以内で簡単に調理ができるレシピなのですが、そのメニュー考案にはミシュランガイドに掲載された店舗のシェフを起用するというものです。
食品スーパーへ行くと、多くのお店では調味料周辺か、レジまわりに簡単なレシピカードが置かれていますが、それら競合店と時短レシピの内容で差別化を図ろうとの狙いですね。
その他、味の素やキューピーといった企業のサイトを見ても、必ずといってよいほど自社商品を使った時短レシピが掲載されています。
非婚化や晩婚化で単身世帯が増えている構造的な背景や、震災後からより顕著になった節約や内食志向の高まりといったものが、この時短ニーズを高めている要因だと思います。
こういった家計の価値観の変遷というものは、書店に並ぶレシピ本を見ていると、それとなく感じ取ることができます。
リーマンショック直後などは、店頭に平積みされていたレシピ本を見てみると、「一食あたり●●円」や「一人あたり●●円」といった低価格レシピが多かったように感じます。
その後、節約感が一服したのちは健康意識の高まりを受けて「●●●Kcalレシピ」といった形で、カロリー表示を前面に押し出したものが多くなりました。
そして、最近になって増えてきたのが先に記したような「時短」をアピールするようなレシピ本です。
変遷を簡単にまとめると次のような感じですね。
「低価格の節約」
↓
「健康・カロリー調整」
↓
「時間短縮」
レシピ本ひとつとっても、それを流れで見ていくと家計というものの価値観の変遷を感じ取ることができます。
何事もひとつのものに着目して、それを時間経過とともに流れで追ってみるというのは大事なことだと考えています。
変遷、その背景にあるもの、そんなことを考えていくと、また新たなものが見えてくると思います。
例えば、昨日の日経産業新聞にはキッコーマンが食材を1~2品加えるだけで簡単に調理ができる「総菜調味料」事業を拡大する旨が記されていました。
特に25歳~39歳の独身女性をメインターゲットとした単身者向けのラインナップを拡充しています。
調理時間はいずれも約10分程度で出来るものとなっているようです。
また、同日の日経MJには東急ストアが各店の店頭で提案している「楽レシピ」を刷新するという記事がありました。
「楽レシピ」とは身近な調味料を使い、15分以内で簡単に調理ができるレシピなのですが、そのメニュー考案にはミシュランガイドに掲載された店舗のシェフを起用するというものです。
食品スーパーへ行くと、多くのお店では調味料周辺か、レジまわりに簡単なレシピカードが置かれていますが、それら競合店と時短レシピの内容で差別化を図ろうとの狙いですね。
その他、味の素やキューピーといった企業のサイトを見ても、必ずといってよいほど自社商品を使った時短レシピが掲載されています。
非婚化や晩婚化で単身世帯が増えている構造的な背景や、震災後からより顕著になった節約や内食志向の高まりといったものが、この時短ニーズを高めている要因だと思います。
こういった家計の価値観の変遷というものは、書店に並ぶレシピ本を見ていると、それとなく感じ取ることができます。
リーマンショック直後などは、店頭に平積みされていたレシピ本を見てみると、「一食あたり●●円」や「一人あたり●●円」といった低価格レシピが多かったように感じます。
その後、節約感が一服したのちは健康意識の高まりを受けて「●●●Kcalレシピ」といった形で、カロリー表示を前面に押し出したものが多くなりました。
そして、最近になって増えてきたのが先に記したような「時短」をアピールするようなレシピ本です。
変遷を簡単にまとめると次のような感じですね。
「低価格の節約」
↓
「健康・カロリー調整」
↓
「時間短縮」
レシピ本ひとつとっても、それを流れで見ていくと家計というものの価値観の変遷を感じ取ることができます。
何事もひとつのものに着目して、それを時間経過とともに流れで追ってみるというのは大事なことだと考えています。
変遷、その背景にあるもの、そんなことを考えていくと、また新たなものが見えてくると思います。
by biz-365
| 2012-02-17 00:27
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