2011年 12月 16日
12月16日(金):3年半後の答え合わせ |
さて、今日の日経MJにはタクシー大手の日本交通がスマートフォンを使った配車システムを全国で提供し始めた、という記事がありました。
具体的には端末へ専用ソフトを配布し、簡単な操作でスマートフォンのGPS機能を使い、依頼者の現在地を特定して最寄りのタクシーを配車する、というものです。
これを見た私の最初の感想は「やっと実現したな」という感じ、少しばかり嬉しかったですね。
というのも、フィットネスビズのメルマガで私が一番最初に提供していたコンテンツは「問題解決の時間」というもので、他業態を例にとって苦境にある産業をどのように問題解決をしていくかを考えていく内容でした。
そんな「問題解決の時間」で一番最初に取り上げたのが、このタクシー業界だったのです。
今から遡ること約3年半前の話ですね。
当時、タクシー業界は初乗り料金を710円に引き上げた頃で、売上の伸び悩みというものが、度々新聞紙面に顔を出していた時期でした。
そこで、「もし、あなたがタクシー企業の社員で上司から収益改善を指示されたら、どのような方法で現状を打開しますか?」というのが私からの第1回目の設問になったのです。
その問題における私なりの回答のひとつが、今日の記事になっていた事柄だったんですね。
まず売上増のために客数を増やす、そのためには利便性向上が必要で、当時の携帯電話にもGPS機能が一般化しつつある背景をふまえ、GPS機能を用いてワンタッチで乗車位置や時間を指定して配車できるシステムの構築、という考えを記していました。
そんな感じで、約3年半前に自分のアタマで考えていたことが具現化されたので、冒頭に記したような感覚を抱いたというわけです。
ここでのポイントは具現化した日本交通の川鍋社長と、ある種同じ部分での問題意識と手段に行き着いたということですね。
もっとも、この新しいサービスが奏功するのか、まったく当てが外れてしまうのかは、これから先の話です。
これが利便性向上によって客数増につながっていくのであれば、自分なりの着眼点や仮説がある程度的を得ていたものだと言えるでしょうし、その逆であればどこかに見落としがあったということです。
このように当事者意識をもって具体的に物事を考えていくと、今回のように数年経ったのちに、その妥当性というものを検証することができます。
これによって自分の思考力をより深めていくことができるようになります。
加えて、他業態の事例で当事者意識や問題意識をもって自分なりの仮説を立てることの良さは、実際にお金を払わずとも、自分の思考の成否が確認でき、様々なトライができることです。
もし事業の当事者であれば、実際に投資が必要なのは当たり前で、今回であればシステム導入で多額の資金投入が強いられます。
でも自分のアタマの中で仮説を立て、投資判断をする分には実際の資金投入はゼロで済みます。
自分と同じことを考えた人が出てくれば、自分の資金投入はせずとも、自分の考えの成否が確認できる、言わばタダで市場テストの勉強ができるということです。
こういったものを幾つも積み重ねていけば、自分の考えをマーケットにおいて的を得たものに近づけていくことができ、思考の精度を高められるはずです。
「問題解決の時間」では何十という業種について自分なりの仮説を立てていたので、今は2~3年前に行った自分の思考とその後の業界動向を見合わせて、テストの答え合わせをしている感じですね。
ですから現在の問題を例にとって自分のアタマで考えることをしておけば、数年後にはその答え合わせができると思います。
自分の思考力を磨いていくための「ひとり問題解決」、面白いですから興味のある方は始めてみると良いかもしれませんね。
具体的には端末へ専用ソフトを配布し、簡単な操作でスマートフォンのGPS機能を使い、依頼者の現在地を特定して最寄りのタクシーを配車する、というものです。
これを見た私の最初の感想は「やっと実現したな」という感じ、少しばかり嬉しかったですね。
というのも、フィットネスビズのメルマガで私が一番最初に提供していたコンテンツは「問題解決の時間」というもので、他業態を例にとって苦境にある産業をどのように問題解決をしていくかを考えていく内容でした。
そんな「問題解決の時間」で一番最初に取り上げたのが、このタクシー業界だったのです。
今から遡ること約3年半前の話ですね。
当時、タクシー業界は初乗り料金を710円に引き上げた頃で、売上の伸び悩みというものが、度々新聞紙面に顔を出していた時期でした。
そこで、「もし、あなたがタクシー企業の社員で上司から収益改善を指示されたら、どのような方法で現状を打開しますか?」というのが私からの第1回目の設問になったのです。
その問題における私なりの回答のひとつが、今日の記事になっていた事柄だったんですね。
まず売上増のために客数を増やす、そのためには利便性向上が必要で、当時の携帯電話にもGPS機能が一般化しつつある背景をふまえ、GPS機能を用いてワンタッチで乗車位置や時間を指定して配車できるシステムの構築、という考えを記していました。
そんな感じで、約3年半前に自分のアタマで考えていたことが具現化されたので、冒頭に記したような感覚を抱いたというわけです。
ここでのポイントは具現化した日本交通の川鍋社長と、ある種同じ部分での問題意識と手段に行き着いたということですね。
もっとも、この新しいサービスが奏功するのか、まったく当てが外れてしまうのかは、これから先の話です。
これが利便性向上によって客数増につながっていくのであれば、自分なりの着眼点や仮説がある程度的を得ていたものだと言えるでしょうし、その逆であればどこかに見落としがあったということです。
このように当事者意識をもって具体的に物事を考えていくと、今回のように数年経ったのちに、その妥当性というものを検証することができます。
これによって自分の思考力をより深めていくことができるようになります。
加えて、他業態の事例で当事者意識や問題意識をもって自分なりの仮説を立てることの良さは、実際にお金を払わずとも、自分の思考の成否が確認でき、様々なトライができることです。
もし事業の当事者であれば、実際に投資が必要なのは当たり前で、今回であればシステム導入で多額の資金投入が強いられます。
でも自分のアタマの中で仮説を立て、投資判断をする分には実際の資金投入はゼロで済みます。
自分と同じことを考えた人が出てくれば、自分の資金投入はせずとも、自分の考えの成否が確認できる、言わばタダで市場テストの勉強ができるということです。
こういったものを幾つも積み重ねていけば、自分の考えをマーケットにおいて的を得たものに近づけていくことができ、思考の精度を高められるはずです。
「問題解決の時間」では何十という業種について自分なりの仮説を立てていたので、今は2~3年前に行った自分の思考とその後の業界動向を見合わせて、テストの答え合わせをしている感じですね。
ですから現在の問題を例にとって自分のアタマで考えることをしておけば、数年後にはその答え合わせができると思います。
自分の思考力を磨いていくための「ひとり問題解決」、面白いですから興味のある方は始めてみると良いかもしれませんね。
by biz-365
| 2011-12-16 22:44
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