2011年 12月 11日
12月11日(日):「PB3.0」の時代へ |
先週は日経新聞や日経MJなどで、PB(プライベートブランド)に関する内容が何度か記事に上りました。
イオンでは主力PBの「トップバリュ」よりもさらに安く、NB(ナショナルブランド)に対しては半額程度の値付けとなる「ベストプライスbyトップバリュ」の品目を約300から800へ増やすとのことです。
その一方では食材や産地にこだわった高級感のあるPBについても取り扱いを現在の5倍に拡充する方針を打ち出しています。
また、セブン&アイ・ホールディングスでも品質を重視した高価格帯のPBを強化するようです。
具体的には主力PBである「セブンプレミアム」よりも2倍以上高い「セブンゴールド」の品目数を現在の6品目から30品目へと5倍に広げる方針です。
これらの動きはこれまでのPBとは明らかに異なる局面に入ってきた感があり、言うなれば「PB3.0」とでも呼べる状態だと思います。
PBがある程度一般的に認知をされるようになったのは、おそらく1980年代のことだと思います。
もとは西友のPBであった無印良品やダイエーのセービングといったものが出てきたことにより、一定の認知につながっていきました。
ただ、この時期は高度成長は終幕したものの、バブルへと向かうさなかであり、各家庭においても所得の伸びがあった時代です。
それゆえに極端な低価格志向があったわけではなかったし、当時のPBはNBに比べれば品質面での見劣りがあったことは否めず、大衆の支持を得るまでには至りませんでした。
これが「PB1.0」とも言える時代です。
そこからしばらくの時を経て、一気にPBが注目の的に躍り出たのは2008年のことです。
リーマンショックを受けて、国内でも低価格志向がより鮮明になったのは記憶に新しいところだと思います。
ここで厳しい局面の打開策として小売り各社が強化をしたのがPBでした。
このタイミングでのPBはかつての反省点などが活かされたもので、NBと同等の品質を担保した状態で、価格はNBに比べて2~3割安いといったものでした。
かつての「安かろう悪かろう」から「良いものを安く」といったポジションへ到達して、広く大衆の支持を得るようになったのがこの時期です。
スーパーなどの売場を見ていればよく分かりますが、ユーザーがPBを手に取ることに対する抵抗感はもはやないと言ってよいぐらいです。
2008年にはPBがヒット商品番付の横綱にもなったぐらいですからね。
こうしてPBが選択肢のひとつとして広く大衆に浸透することになったこの時期が「PB2.0」です。
そして、売場にすっかり定着をしたところからさらなる進化を経ようとしているのが「いま」というわけです。
安さという部分については従来のNBに対する2~3割安ではなく、5割安といったところまでを追求し、その一方では安さだけではなく品質にこだわったPBにも力を入れる流れです。
「安いものは極限まで安く」、同時に「徹底したこだわり品質も適切な値段で」といった形で、従来の画一的な価格帯であったPBから分化をし始めたのが、この「PB3.0」という局面だと思います。
スーパーやコンビニエンスストアなどへ足を運んだ際は、そんなことをアタマの片隅に置きながら、商品と価格のラインナップに加え、それを手に取るユーザーへ目を向けてみると面白いかもしれませんね。
イオンでは主力PBの「トップバリュ」よりもさらに安く、NB(ナショナルブランド)に対しては半額程度の値付けとなる「ベストプライスbyトップバリュ」の品目を約300から800へ増やすとのことです。
その一方では食材や産地にこだわった高級感のあるPBについても取り扱いを現在の5倍に拡充する方針を打ち出しています。
また、セブン&アイ・ホールディングスでも品質を重視した高価格帯のPBを強化するようです。
具体的には主力PBである「セブンプレミアム」よりも2倍以上高い「セブンゴールド」の品目数を現在の6品目から30品目へと5倍に広げる方針です。
これらの動きはこれまでのPBとは明らかに異なる局面に入ってきた感があり、言うなれば「PB3.0」とでも呼べる状態だと思います。
PBがある程度一般的に認知をされるようになったのは、おそらく1980年代のことだと思います。
もとは西友のPBであった無印良品やダイエーのセービングといったものが出てきたことにより、一定の認知につながっていきました。
ただ、この時期は高度成長は終幕したものの、バブルへと向かうさなかであり、各家庭においても所得の伸びがあった時代です。
それゆえに極端な低価格志向があったわけではなかったし、当時のPBはNBに比べれば品質面での見劣りがあったことは否めず、大衆の支持を得るまでには至りませんでした。
これが「PB1.0」とも言える時代です。
そこからしばらくの時を経て、一気にPBが注目の的に躍り出たのは2008年のことです。
リーマンショックを受けて、国内でも低価格志向がより鮮明になったのは記憶に新しいところだと思います。
ここで厳しい局面の打開策として小売り各社が強化をしたのがPBでした。
このタイミングでのPBはかつての反省点などが活かされたもので、NBと同等の品質を担保した状態で、価格はNBに比べて2~3割安いといったものでした。
かつての「安かろう悪かろう」から「良いものを安く」といったポジションへ到達して、広く大衆の支持を得るようになったのがこの時期です。
スーパーなどの売場を見ていればよく分かりますが、ユーザーがPBを手に取ることに対する抵抗感はもはやないと言ってよいぐらいです。
2008年にはPBがヒット商品番付の横綱にもなったぐらいですからね。
こうしてPBが選択肢のひとつとして広く大衆に浸透することになったこの時期が「PB2.0」です。
そして、売場にすっかり定着をしたところからさらなる進化を経ようとしているのが「いま」というわけです。
安さという部分については従来のNBに対する2~3割安ではなく、5割安といったところまでを追求し、その一方では安さだけではなく品質にこだわったPBにも力を入れる流れです。
「安いものは極限まで安く」、同時に「徹底したこだわり品質も適切な値段で」といった形で、従来の画一的な価格帯であったPBから分化をし始めたのが、この「PB3.0」という局面だと思います。
スーパーやコンビニエンスストアなどへ足を運んだ際は、そんなことをアタマの片隅に置きながら、商品と価格のラインナップに加え、それを手に取るユーザーへ目を向けてみると面白いかもしれませんね。
by biz-365
| 2011-12-11 13:24
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