2011年 11月 03日
11月3日(木):活発化するフィットネス業界の周縁 |
ここにきて、フィットネス業界の周縁における動きが活発さを増してきています。
このようにな動きについては、メルマガやブログで3年前ぐらいから記載をしてきた通りですが、活発化をしてきている理由は異業種が既存事業の補完や新たな成長戦略を描く過程で新規事業への参入が増えているからです。
ただ、異業種プレーヤーにとってはフィットネス・健康市場が新市場であっても、フィットネスクラブ運営企業にとっては既存の中核事業であり、ここにおいて異業種との新たな競争が生じているのです。
これが以前にも記した「COB(competition on borderline)」、つまりはボーダーライン上での新旧異業種間における競争です。(勝手に私が定義したものです)
ここ1ヶ月間における新聞紙面だけを見ても、そのような動きが複数見られました。代表的なのは次のようなものでしょう。
以前のブログにも記したカラオケボックスを展開する第一興商は、11月1日に新たなコンセプトの「ドラマチック アクティブ メンバーズ」をオープンさせました。
これはカラオケルームに加え、運動や歌の講座向けスタジオ、健康食を提供するカフェ、健康チェックができるラウンジを設けたもので、3年以内に首都圏で100店舗を店舗展開するという目標を掲げています。
また、教育サービスの大手も相次いでシニア層をターゲットとしたカルチャー教室に参入をしています。
資格取得学校を運営するヒューマンアカデミーはSC内に「ヒューマンアカデミー カルチャースクール」として、様々な講座を設け、そのなかにはヨガや太極拳などカラダを動かす健康関連の講座も取りそろえています。
同様に学習塾の栄光も来年4月には幼児からシニアまでを対象とした習い事教室を開設するとしており、新規参入は増加の一途です。
その他、小さな部分では三井ガーデンホテルが東京都内と大阪市内のホテルで、マラソンランナー向けのプランを打ち出すなどをしています。
これまでも他ホテルや旅行代理店で類似した動きがありましたが、国内各地ではランニングブームに乗ってマラソン大会などの新設も相次いでおり、それらのニーズを取り込むサービスなどはさらに増えていくことでしょう。
その他、今から半年ほど前のブログにも記載をしましたが、デイケアなど介護系からの参入が相次いだ時期もありました。
過去のメルマガやブログを読み返してもらえれば、それ以外の参入事例なども記載をしていますが、こういった形で様々な業種がフィットネス業界の周縁部分で健康関連のニーズを拾おうと参入が続いているのがフィットネス業界を取り巻く現状です。
このように周縁部分で活発な動きを見せる企業の参入姿勢も、その業界や企業が置かれている状況によって様々です。
まずはヤマトホールディングスが標榜する百足経営のように、自社の中核事業を活かして、そこから新たなものを派生させる形で「小さな足」として参入する企業があります。
自社の既存事業へのフロントエンドとして取り組む企業や、販路としてエンドユーザーとの接点を確保しようと参入する企業などがそれに当たるでしょう。
その一方、これまで自分たちが取り組んできた事業の頭打ちが不可避となって、将来的な成長をかけて全面的に新事業に乗り出し、企業にとっての「大きな柱」とすべく参入する企業もあります。
こちらは長期的なビジョンを持ちながら、一定の経営資源を振り向けてくる形になると思います。
どちらの場合も注意が必要なのは他業態が軸足になっていて私たちとは異なる事業構造をもっている点です。そのため新規参入にあたっては既存のルールに縛られない自分たちのルールで戦いを進めてくる場合がありますから要注意です。
異業種格闘技戦では、ある企業(業界)にとっての収益源となるサービスも、別な業種の企業にしてみればただのフロントエンドに過ぎない場合もあります。
それゆえ大胆にもそのサービスを有償ではなく無償で提供することもできますから、結果としてそのサービスを収益源としていた企業にとってはダメージとなります。OSにおけるマイクロソフトとグーグルの関係などは、その好例と言えるかもしれません。
自分たちが泥沼の戦いに陥っていかないように、周縁の動きには十分に目を光らせておくことが大切です。
このようにな動きについては、メルマガやブログで3年前ぐらいから記載をしてきた通りですが、活発化をしてきている理由は異業種が既存事業の補完や新たな成長戦略を描く過程で新規事業への参入が増えているからです。
ただ、異業種プレーヤーにとってはフィットネス・健康市場が新市場であっても、フィットネスクラブ運営企業にとっては既存の中核事業であり、ここにおいて異業種との新たな競争が生じているのです。
これが以前にも記した「COB(competition on borderline)」、つまりはボーダーライン上での新旧異業種間における競争です。(勝手に私が定義したものです)
ここ1ヶ月間における新聞紙面だけを見ても、そのような動きが複数見られました。代表的なのは次のようなものでしょう。
以前のブログにも記したカラオケボックスを展開する第一興商は、11月1日に新たなコンセプトの「ドラマチック アクティブ メンバーズ」をオープンさせました。
これはカラオケルームに加え、運動や歌の講座向けスタジオ、健康食を提供するカフェ、健康チェックができるラウンジを設けたもので、3年以内に首都圏で100店舗を店舗展開するという目標を掲げています。
また、教育サービスの大手も相次いでシニア層をターゲットとしたカルチャー教室に参入をしています。
資格取得学校を運営するヒューマンアカデミーはSC内に「ヒューマンアカデミー カルチャースクール」として、様々な講座を設け、そのなかにはヨガや太極拳などカラダを動かす健康関連の講座も取りそろえています。
同様に学習塾の栄光も来年4月には幼児からシニアまでを対象とした習い事教室を開設するとしており、新規参入は増加の一途です。
その他、小さな部分では三井ガーデンホテルが東京都内と大阪市内のホテルで、マラソンランナー向けのプランを打ち出すなどをしています。
これまでも他ホテルや旅行代理店で類似した動きがありましたが、国内各地ではランニングブームに乗ってマラソン大会などの新設も相次いでおり、それらのニーズを取り込むサービスなどはさらに増えていくことでしょう。
その他、今から半年ほど前のブログにも記載をしましたが、デイケアなど介護系からの参入が相次いだ時期もありました。
過去のメルマガやブログを読み返してもらえれば、それ以外の参入事例なども記載をしていますが、こういった形で様々な業種がフィットネス業界の周縁部分で健康関連のニーズを拾おうと参入が続いているのがフィットネス業界を取り巻く現状です。
このように周縁部分で活発な動きを見せる企業の参入姿勢も、その業界や企業が置かれている状況によって様々です。
まずはヤマトホールディングスが標榜する百足経営のように、自社の中核事業を活かして、そこから新たなものを派生させる形で「小さな足」として参入する企業があります。
自社の既存事業へのフロントエンドとして取り組む企業や、販路としてエンドユーザーとの接点を確保しようと参入する企業などがそれに当たるでしょう。
その一方、これまで自分たちが取り組んできた事業の頭打ちが不可避となって、将来的な成長をかけて全面的に新事業に乗り出し、企業にとっての「大きな柱」とすべく参入する企業もあります。
こちらは長期的なビジョンを持ちながら、一定の経営資源を振り向けてくる形になると思います。
どちらの場合も注意が必要なのは他業態が軸足になっていて私たちとは異なる事業構造をもっている点です。そのため新規参入にあたっては既存のルールに縛られない自分たちのルールで戦いを進めてくる場合がありますから要注意です。
異業種格闘技戦では、ある企業(業界)にとっての収益源となるサービスも、別な業種の企業にしてみればただのフロントエンドに過ぎない場合もあります。
それゆえ大胆にもそのサービスを有償ではなく無償で提供することもできますから、結果としてそのサービスを収益源としていた企業にとってはダメージとなります。OSにおけるマイクロソフトとグーグルの関係などは、その好例と言えるかもしれません。
自分たちが泥沼の戦いに陥っていかないように、周縁の動きには十分に目を光らせておくことが大切です。
by biz-365
| 2011-11-03 22:52
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