2021年 11月 21日
11月21日(日):「ゲーミフィケーション」×「フィットネスクラブ」 |
このところはゲーミフィケーションに触れていますが、本日もその続きを少しばかり。
昨日はゲーミフィケーションの特徴である「外発的動機付け」をきっかけに取り組んでいるうちに「内発的動機付け」を駆動させていくメカニズムを取り上げました。
この観点はフィットネスクラブが入会されたお客様に継続をしてもらうために、「依存から自立」へとステージの移行を進めるための重要なポイントと一致します。
だからフィットネスクラブにとってはお客様のリテンションを進めるうえで、ゲーミフィケーションがそれを補完してくれる要素になりますね。
そこで今回はゲーミフィケーションを構成する幾つかの要素をピックアップしながら、それをフィットネスクラブで応用していく形を紹介しようと思います。
・「スコア(ランキング)」「競争&協力」
ゲームの世界で不可欠な要素のひとつがスコアやランキングです。
これによってユーザーの獲得した得点やそれに基づく全体のなかでの順位など、自分の現在地が可視化されていることで、自分がやったことへのフィードバックを果たし、なおかつその先に向けてのめり込む要素になっています。
またこれと合わせて「競争」や「協力」などの要素があることで、自分以外の他者との関与によってモチベーションを喚起する設計ですね。
こうした要素をフィットネスクラブに応用していることのひとつは、自社にとっては10年来の定番イベントになっている「ダイエット祭り」です。
簡単に説明すると会員様にエントリーしてもらう方式で、60日間でのビフォー・アフターでの測定、それによる成果のランキングに応じて各種景品をプレゼントする、といった企画になっています。
2ヶ月のロングスパンで実施するイベントですが、こうした企画の良さは一度に数百名の会員様に「ダイエット」への意識づけができ、多くの方に一定の動機付けを果たしながら成果につなげることができる点です。
最近では社内でもバリエーションとして「柔軟性祭り」や「ウエスト祭り」などに広がりを見せ、「痩せる」ということだけに限らず、多面的な成果、体力要素にフォーカスしたイベントにもなってきました。
体脂肪減にしろ、ウエストのサイズダウンにしても、こうした各種イベントを通じた会員様の成果は本当に大きなものがあるわけですが、単に正論を伝えて個々に動機付けをするだけでは、同時にこれだけの成果につなげることは難しいですね。
やはりゲーム要素を含んだイベントがあることで、「やってみようかな」という意識になるし、そうした「きっかけ」の提供もまた、フィットネスクラブが果たしていく役割のひとつだと感じます。
加えてゲームの世界では何らかのイベント、あるいは難しいステージの攻略にあたっては、それを攻略するための「アイテム」なんかが出てくるのが常ですが、クラブでいえば「加圧トレーニング」などがそうした面を担い、イベント実施時期に利用者が増える傾向にありますね。
私たちでいえば、こうしたイベントを通じての成果、その先で習慣への意識づけを意図していますが、その入口部分にゲーム要素としての楽しさ、ワクワク感のようなものは必要でしょう。
自分たちの中では「ド定番」ともいえるダイエット祭りですが、ゲーミフィケーションの様々な要素を考えると、まだまだマイナーチェンジを加えながら、楽しさやモチベートの観点で、できることはある気がしています。
これらはほんの一例ですが、フィットネスクラブでもゲーミフィケーションの活用度を高める余地が多分にあると思っています。
by biz-365
| 2021-11-21 17:23
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