2021年 11月 18日
11月18日(木):文化を創るための環境づくり |
このところはJリーグのプロサッカークラブを題材にして、特徴的な取り組み事案をピックアップしてきましたが、本日あたりで一区切りにしようかと思います。
さて、今回取り上げるのは「浦和レッズ」です。
浦和レッズも面白い試みをたくさんしていますが、ここで触れたいのはやはり「レッズランド」ですね。
レッズランドとはスポーツに親しむ人々がレッズと築く会員制の総合スポーツランド のことで、その規模には驚かされます。
さいたま市の西端にある荒川左岸の約14万平方メートルの敷地に、天然芝サッカー場4面(野球場兼用1面)、人工芝サッカー場2面、天然芝ミニサッカー場1面、人工芝フットサル場4面、テニスコート8面、アグリフィールド(農園)、デイキャンプエリア、クラブハウスなどを備える一大拠点です。
このレッズランドが目指すものは地域のスポーツ文化、21世紀型のコミュニティを 創っていこう、との意図です。
経済の停滞、人口減少、核家族化や単身世帯・未婚率の増加など地域コミュニティ(地域社会)が危惧されるなか、スポーツを通じて地域に新しい活力の芽を育み、地域活性化の先駆的なモデルにしようと具現化されています。
これだけの環境を整えるのも凄いですが、それだけに留まらず様々なプログラムを展開しながら老若男女さまざまな人々が集い、参加者の間に自然にコミュニティが生まれるような運営にも取り組んでいます。
そして、このレッズランドは時間をかけて現在の姿に至っていて、浦和レッズが独善的に地域スポーツ文化を提供するものではなく、大事なのは「参画する人々が協同して文化を創り上げること」だとしていて、レッズと会員、そしてホームタウンの方々の理解、協力を得ながら、賛同してもらえる方々と一緒に、一歩ずつ文化を作り上げる場と位置付けられているのが素晴らしいですね。
これからの10年、50年、100年後も、スポーツで幸せの輪が広がり、スポーツで次世代が誇れるホームタウンづくりにしたい、との想いが投影された場だと言えます。
文化を創るには環境が必要ですが、そうしたことを15年以上かけて地道にやってきた息の長い活動には素直に敬意を表するし、レッズランドのような場が日本各地に広がっていけば、地域のスポーツ文化やサッカー文化も育まれていくだろうなと期待を抱けます。
これまで10クラブぐらいの取り組みを紹介してきましたが、フィットネスクラブとして学ぶべきポイントはいろいろあるんじゃないかと思います。
by biz-365
| 2021-11-18 18:07
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