2021年 10月 14日
10月14日(木):「PS5」×「レンタル」 |
先週の日経産業新聞には「PS5、月990円で貸し出し」と題した記事がありました。
同記事の要旨はソニーグループがインターネット接続サービス「NURO(ニューロ)光」の新規契約者に、同社の家庭用ゲーム機「プレイステーション(PS)5」の貸し出しサービスを始めることです。
レンタルの概要は3年契約で月額990円という料金設定になっています。
PS5のディスクドライブを搭載していなバージョンだと、本体機の販売価格は39,980円です。
そのため990円×3年=35,640円だから、3年の利用であれば購入よりも割安で済む計算ですね。
PS5は昨年の発売以来、国内では店頭での品薄が続いていて、ネットでは定価よりも高い金額で転売されていたりする状態にあります。
そうした状況を踏まえれば、前述した購入よりも少し割安な形でのレンタルへ、というユーザーの選択肢もあると思いますね。
昨今のゲームはネットの常時接続が当たり前になっているから、光回線とセットでサービス提供していくのは妥当だと感じます。
実際にNURO光の契約者はゲーム利用者が特に多い、ということが記事内でも触れられていました。
今回のPS5に限らず任天堂のスイッチも同様でしたが、新しい本体機の発売から1~2年は品薄状態になっています。
そして転売目的での買い占めなどもあり、本当にそれを欲するユーザーが適正価格で購入できない「不」があるのは事実でしょう。
そうした状況を考えれば、新しい端末のリリース時にレンタルの仕組みを使って流通させるのは、新しいサービス提供の形になるかもしれません。
実際にユーザーも本体機そのものを必ずしま所有したいわけではなく、それを使ってゲームができれば満足できる人が大半でしょう。
だから料金的に納得感のある設定なら、それでも問題ないはずです。
そうやって適正価格で利用できる環境が整えば、不当な買い占めや転売が意味をなさなくなりますからね。
またメーカー側にしてもレンタルでの定額利用にすれば、継続課金でLTVを最大化することもできます。
端末の販売からサービスとしてのゲーム提供へ、換言すればGaaSと表現できるでしょうか。
利用者の動向はどれだけ本腰を入れて販促するかによりますが、ユーザーにおける不の解消と提供者側のメリットが両立する形であるのは確かだと思います。
by biz-365
| 2021-10-14 18:31
|
Comments(0)