2021年 09月 24日
9月24日(金):知って、考えるための材料に |
このところは超高齢社会に紐づくブログを記してきました、それに関連した書籍をピックアップしてみようと思います。
私も40代になりましたが、老いを実感する機会はまだ乏しく、20代や30代のトレーナーであれば、これはなおさらでしょう。
超高齢社会のなかでフィットネスクラブが果たしていくべき役割は多岐にわたるものですが、老いやそれに関連したこと、社会のことについての理解や現実感がないと、これらについてのアクションも薄くなってしまいます。
だから、まずは「知ること」、そのうえで「考えてみること」が大事だと思うので、冒頭で触れたように先のような点を知るための書籍を挙げてみる次第です。
・「超高齢社会の基礎知識」鈴木隆雄 (著)
・「超高齢社会のリアル」鈴木隆雄 (著)
どちらも同じ著者の書籍で、前者は10年ほど前の出版で少しデータは古くなりますが、一読すれば超高齢社会の概況を掴むことができます。後者は2年前のもので、その後の状況や避けて通れない健康問題、社会保障、在宅医療などについて知り、考えるための材料になると思います。
・「『さみしさ』の研究」ビートたけし(著)
こちらは年齢を重ねたビートたけしが「老い」と「死」について語ったものです。冒頭から「『老い』と『孤独』ってのは残酷だってところから始めなきゃウソなんだ」と言い切り、先のようなテーマに対して何もオブラートに包むことなく本音で、いつもの調子も交えた話を展開しています。
・「ボクはやっと認知症のことがわかった」長谷川和夫(著)
著者は認知症の専門医で、長年にわたって研究を重ね、同時に認知症の方々と向き合ってきました。そんな著者が自身も認知症になった先で、今度は認知症患者として内側からそのことを捉えたものです。専門医として、また当事者として、その両面を含んだ稀有な例だと思います。
・「認知症の人の心の中はどうなっているのか?」佐藤眞一(著)
書籍のタイトル通り、認証の方の心の内について触れたものです。実際に認知症になった方が感じる孤独、苦しさとはどういったものなのか、そのようなことが分かります。そのうえで周囲がどうサポートしていくことで、それらを軽減して、良い関係・幸福感をつくっていけるのかを示唆しています。
・「在宅医の告白」米田浩基(著)
こちらは在宅診療を担う医師の方が書き記した書籍です。終末期医療について、最期をどこで迎えるのか、看取りについて等々。同書の副題は「多死社会のリアル」となっていますが、そうした状況について自分事として考えてみたり、在宅医療のことを知る一助になると思います。
・「人口減少社会のデザイン」広井 良典(著)
著者はコミュニティなどに関連した書籍も出版をしている方です。高齢社会とあわせ現在進行形の人口が減少していく状況のなか、医療や社会保障、地域再生、コミュニティ、持続可能な福祉社会など、社会をどう再構築していくかを考えるための一冊です。
ほかにもいろいろありますが、ひとまずこんな感じでしょうか。
こうしたものに目を通していくと、現状で自身の老いやそれに付随する課題と直接的に向き合う場にいなくとも、これから訪れる状況や社会的な課題への理解は深まるはずです。
冒頭にも触れたように、まずは「知り」、そして「考える」ための材料として参考までに。
by biz-365
| 2021-09-24 18:28
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