2021年 07月 30日
7月30日(金):「空気」の価値創造に学ぶ |
先日の日経産業新聞には「ダイキン『空気の価値』PR」と題した記事がありました。
こちらで取り上げていたのはダイキンが自社の換気機器や空気清浄器を導入した飲食店の紹介を始めた点です。
具体的には飲食店情報サイト「食べログ」と連携して、そこに掲載されている店舗ページに「換気設備を導入」や「空気清浄器を導入」などといった形で、ダイキンのキャラクターである「ぴちょんくん」のアイコンと共にそれを表示し、少しでもエンドユーザーに安心してもらい、飲食店を応援しようとの意図です。
そんなダイキンでは6月に発表した2025年までの中期経営計画で「空気価値の創造」をテーマの1つに掲げていると触れられていました。
従来の空気を「冷やす」や「暖める」だけではなく、健康やリラックスなどの新たな価値を探る研究を進めているとのことです。
その意味でいえば今回のコロナは「安心」できる空気がひとつの価値にはなるでしょうね。
それでも、空気の価値をPRするのは容易ならざることだなと感じます。
なぜなら目に見えるものではないし、手に取ることもできないからです。
私たちサービス業の特性にも「無形性」がありますが、空気は言わば無形性の極みのような存在です。
加えて私たちにとって空気は言わば「あって当たり前」なので、普段は意識にすらのぼりません。
これは私たちの事業領域である健康と少し近しいものがありますね。
というのも普段、何の問題もなく生活ができているうちは健康について考える機会は乏しく、往々にして図らずも痛みや問題が生じた時にはじめてそれまでの健康であった日常の有難さに気付きます。
そのように普段はあまり意識にのぼらず、半ば当たり前のものとして認識されている点は「空気」も「健康」も共通するところがあるかもしれません。
それだけにダイキンが空気の価値をどう言語化して、どうアピールしていくのか、そこは個人的に興味深いものがあります。
前述したように少なからず共通点があるので、自分たちにとっての参考材料を探す意味でも、これからダイキンの動向を少しフォローしてみようと思います。
by biz-365
| 2021-07-30 18:22
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