2020年 08月 07日
8月7日(金):小さくなることがチャンスに!? |
先週の日経産業新聞には居酒屋チェーンの三光マーケティングフーズに関する記事がありました。
同記事の要旨としては、いわゆる居酒屋業態から焼肉店などの専門業態の拡充や食堂運営などの受託事業を強化しつつ、不採算店の整理を進めて収益力の改善を図る旨を報じたものです。
特に記事には「店舗の縮小に活路あり」との見出しがつけられており、記事内でも「今は小さくなることがチャンスになる」とのコメントもあり、大量出店にこだわらず着実に利益を出せる堅実経営を意図する方向性を示しています。
順風な時には店舗数が多ければ、その分だけ規模に見合った利益を享受しやすいですが、今回のコロナのような大きなマイナスインパクトがあり、強い逆風によって歯車が逆回転をする場合には、収益のマイナス度合いも規模に比例をします。
それだけに規模に固執することなく、身軽になって立て直すというのは妥当なところだと思いますね。
また店舗網だけの縮小ではなく、1店舗の小型化もひとつの活路にはなっていくだろうと感じます。
床面積の広いひとつの業態で、その店舗を満員にして数回転させる、というのは飲食店としても難しい状況にはなってきていると感じますからね。
この点は私たちフィットネス業界にも少なからず重なるところがある話だと思っていて、同記事を取り上げた理由もそこにあります。
ハイバリュー・ロープライスでの大量集客は混雑や不特定多数の来館を忌避する現行からすると、どうしても見合わないところが出てきています。
そのなかで小型化、専門業態化は、ひとつの打開策にはなっていく面はあるでしょう。
実際に私たちはコロナ以前の4年前からそれを進めてきたところはあるわけですが、今回のコロナでの影響も大型クラブに比べれば、極めて軽微なもので済んでその違いというものを当事者として改めて理解ができたところです。
もっとも、小型化=解決策というほど単純でもありません。
小型化にはメリット・デメリットがあって、現在はそのメリットが強く前面に出やすい状況、環境になっているところが大きいという話です。
もちろん大型クラブにも同様にメリット・デメリットの双方があるだけの話で、物事は常に二面性があって表裏一体であるから、それぞれの特性の理解が不可欠です。
だから小型化は成功を保障するような万能薬でも何でもなく、あくまでも手段や枠組みのひとつという位置付けです。
大事なのは特性を理解したうえで、そのなかで何を、どうするかがもっとも重要なところです。
詳細は、また明日に続けようと思います。
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by biz-365
| 2020-08-07 18:24
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