2020年 06月 29日
6月29日(月):27年前のコ・メモレーション |
先週末にはサッカーのJリーグが約4ヶ月ぶりに再開し、まずはJ2・J3での試合が行われました。
非常に長い中断期間ではありましたが、こうしてなんとか再開にこぎつけられたのは何よりですね。
そんなJリーグの再開にあわせて、昨日にはNHKスポーツで夕方にかけて、1993年に行われたJリーグ創設時の開幕戦「ヴェルディ対マリノス」という黄金カードが放送されていました。
私がふとテレビをつけたところ既に試合が流れていて、最初は当時を振り返るダイジェスト番組かなと思っていたところ、どうやら1試合分をそのまま放送しているらしいことがわかり、途中からではあったものの懐かしさ半分、面白さ半分で思わず最後まで見入ってしまいました。
27年前の試合だから試合の結果は当然ながらに分かっているし、映像も今と比べると少し古い感じはしたものの、あの試合には色褪せない特別なものがあるからこそ、そこに引き込まれてしまうのでしょうね。
当時やそれ以前を知るサッカーファンなら、試合はもちろんですが、あの超満員で埋め尽くされたスタンド、さらにはそこになびく数多くの応援フラッグと歓声、そんな熱狂の国立競技場の雰囲気に心が沸きたつものがあったはずです。
その当時、サッカーの試合でのそうした光景は海外でしか見られないものだったから、「日本サッカーにもこんな時代が来たんだ」と、中学生ながらに感慨深い気持ちになったのをよく覚えています。
試合にしても先の黄金カードには当時の代表選手がたくさん名を連ねていたから、いま振り返ってみても面白さはあるし、とにかく局面ごとのぶつかり合いが非常に激しかったですね。
そこはむしろ今のJリーグ以上じゃないかと感じられ、その時の「これがプロだ」と言わんばかりの選手たちの矜持が込められていたんだろうな、と思います。
アマチュアからプロへ、そしてその後のW杯への連続出場など、日本サッカーの夜明けとも言えるべき瞬間でしたからね。
先のNHKでは試合の映像を流しながら、画面の隅では視聴者のSNSから寄せられたコメントが随時、表示されていました。
そこには当時のことを述懐しているサッカーファンも非常に多く、それぞれにとってのあの瞬間があったんだな、ということも感じられました。
サッカーファンにとってみれば、あのJリーグ開幕戦というのは深く刻まれたコ・メモレーションというべき、共通の記憶だと思います。
そのほかでいえば「ドーハの悲劇」や「ジョホールバルの歓喜」もそうだろうし、最近でいえば「ロストフの14秒」もそのひとつでしょうね。
そうやって喜びも悲哀も含め、日本サッカーにおける共通の記憶が積み重なっていくことで歴史がつくられ、そして時々の教訓が日本サッカーを強くしていくのを感じます。
災害からの復興ということでいえば、東日本大震災のあとに選手の呼びかけによって行われたチャリティーマッチでカズがゴールを決め、カズダンスを踊った瞬間には確かに勇気づけられるものもありました。
今回のコロナによる中断など、そうした一連のこともいずれ振り返るべき時が来るのでしょうが、そこからの再開にあたってサッカーファンを元気づけ、記憶に残るような試合、シーンが今シーズンの中で生まれてくればと願っています。
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by biz-365
| 2020-06-29 18:01
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