2020年 02月 12日
2月12日(水):百貨店の衰退と再建 |
先月26日には山形県の百貨店、大沼が閉店・破産申請となりました。
それによって山形県は日本百貨店協会に加盟する百貨店がゼロになり、百貨店空白県になった旨の報道もありました。
本件に限らず昨今は地方、郊外の百貨店では閉鎖をするところも少なくなかったので特段の驚きはないですが、時代の変化は感じますね。
一方、今月に入って宮崎県では橘百貨店を持つ橘ホールディングス(HD)の株式をドン・キホーテなどの運営をするパン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(PPIH)が取得し、その傘下に収めました。
これはドン・キホーテの手法で同店の再建、活性化をしようとの意図だと思います。
橘HDには宮崎市内に「ボンベルタ橘」という百貨店があります。
私も前職時代にはそこからすぐ近くの場所にフィットネスクラブを出店したこともあって何度も同店を訪れたこともあるし、この辺りの場所は概ねイメージがつきます。
今から12〜3年ほど前ですが、その当時でも郊外にできた大型のモールに押される形で宮崎駅前や市内中心部の空洞化は進んでいましたからね。
あのままでは百貨店の経営も難しいだろうなとは感じていましたが、今回は前述した形で現状の打開を進めていくのだと思います。
ドン・キホーテで言えばこれまでには百貨店のダイシンを総合スーパーの「MEGAドン・キホーテ」に転換して再生をしていて実績はあります。
百貨店に限らず総合スーパーの長崎屋も同様に傘下に収めて建て直しを図ってきました。
そうした事例を見ればドン・キホーテには彼等が持つ確かな方法論があるのだと思います。
それは商品のラインナップや陳列といった売場作りから価格設定、そしてマネジメントまで様々でしょう。
ひとつ言えるのは他の百貨店が運営しては上手くいかなくとも、彼等がやれば上手くいく、その厳然たる事実ですね。
小売そのものがダメということではなく、企業固有の持つべき力によって明確な違いが生まれています。
この点は私たちも見習うべき点です。
今はあまり表に出して表現をしていませんが、もともとは「フィットネスクラブ運営のプロフェッショナルになる」、ということを掲げていました。
それはフィットネスクラブとしてハードだけに依拠するのではなく、ソフトウェア、ヒューマンウェア、そしてマネジメントの部分で違いを作り出せる、と考えてきたし、今もそのように思っています。
ちょうど近藤さんの業界史に触れたブログでも触れていたように、そもそもハード要件を満たしていないことには話になりませんが、そこに立脚したうえで前述した運営部分をしっかりやってこそ、望ましいクラブになっていくのは間違いありませんからね。
今は私たちのクラブ運営の軸足が小型クラブになっているので、少なくとも小型クラブにおける運営を自分たちなりに極めていき、運営部分で違いを作り出せる集団になっていきたいとは思います。
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by biz-365
| 2020-02-12 18:23
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