2019年 07月 06日
7月6日(土):空気と文化もつくる |
昨日は笑いの効用に関連して日常のなかで誰かと時間や場をともにしながら笑う機会をたくさん持つことと、その「きっかけ」をクラブが作っていく必要性に触れました。
また、それが非日常的で一過性のものではなく、日常のなかに織り込まれているのが望ましいことも記しました。
これらとあわせて私たちが作っていくべきものがもうひとつあると思っています。
それはクラブ内の空気や文化を作っていくことです。
お客様とトレーナー、またお客様同士が気軽に笑いあえる関係というのは、自分というものを頑なに守らなくてもよいコミュニティがあってこそだと捉えています。
まず何の共通項も無く、互いの素性も分からない完全なる他人、つまり街の中や駅などですれ違うだけのような人と、いきなり笑いあえる状態にはならない通りです。
また何らかの大きな枠組みに属していたとして、そこに敵意や悪意がないのはもちろんですが、利己的・独善的な個人主義が頻繁に見え隠れするコミュニティであれば、自分をさらけ出して屈託なく笑いあうことはなかなか実現できません。
昨日のブログでは渋谷のスクランブル交差点を例にあげてカーニバル型共同体の話をしましたと思います。
あの交差点でいえば、人口密度はとんでもなく高いけれども、個々人同士の横のつながりはないし、ハロウィンイベントに関連した問題を見てもそこは道徳的に空虚です。
残念ながら、そこにパブリックな感覚、共同善というものを見つけることはできません。
こうした状況を見ても分かりますが、単に人がたくさん集まることや、メンバーがいるだけで、そこに良好なコミュニティが生まれるわけではありません。
大事なのはそこに一定の秩序や共通理解、文化が伴っていることです。
私たちのようなフィットネスクラブであれば、お客様同士であっても「分かち合い」や互いに譲り合うなど、他のお客様や周囲への配慮というものは必要です。
そのうえで「みんなのクラブ」という意識があるかどうかも大事だと思っています。
そういった温かな空気、文化への共通理解があり、なおかつトレーナーとお客様やお客様同士の相互理解が成り立っているコミュニティであれば、そこはメンバーの皆様にとって安心できる空間になります。
このような安心と自らの居場所が感じられる状態になっていれば、肩ひじ張らずに自然と笑顔も生まれます。
こうしたことを改めて考えるようになったのはALIVEを運営して、そのお客様の存在によるところが大きいですね。
平塚店ではもうすぐ3周年にもなりますが、初期の頃からいらっしゃるお客様を中心にして、お客様の温かさや善意、サポートによってクラブの文化が育まれてきた面が間違いなくあるからです。
クラブ側が提供者でお客様は受容する側という画一的な関係に終始するのではなく、一緒にクラブを作ってもらっている「共創」に近しくて、感謝の想いは強いですね。
ただ、お客様に依存するだけではいけませんから、場と空気、そういったものの両面を作っていくのが私たちに課されたミッションだと捉えて、これからも頑張っていくつもりです。
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by biz-365
| 2019-07-06 17:57
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