2018年 06月 29日
6月29日(金):「ショッピング」×「リハビリ」 |
先般の日経MJにはショッピングリハビリに関する記事が複数ありました。
このところ各地で取り組みが顕在化してきたのが同記事でも取り上げられていたショッピングリハビリと呼ばれているデイサービスです。
言葉の通り、これは「ショッピング」と「リハビリ」を組み合わせた造語ですね。
内容としてはデイサービスの一環として、そこにショッピングを組み込んだサービス、プログラムになっています。
立地的にもスーパーがある商業施設内にデイサービスの施設が隣接していて、一般的なデイサービスで軽い運動をしたあとに、スーパーでの買い物をして帰宅するという流れです。
高齢者の場合は移動手段がないと、いわゆる買い物難民になってしまう面もあるから、そうした問題を解決する面もありますね。
「ショッピング×リハビリ」であると同時に「地域の問題解決×健康」の掛け合わせとも言えます。
このショッピングリハビリの良いところは日常生活に不可欠な買い物と紐付けをしている点が非常に大きいですね。
デイサービスでのリハビリというのは、それ自体が決して楽しいものではありません。
だからそこに必要性があったとしても諸手をあげて当人が行きたがるものではないとも言えます。
どちらかと言えば周囲に促されて仕方なしに、というのが大方ではないかと思います。
そのなかでやらなければならない買い物がセットになっていることで、重い腰を上げるためのひとつの理由にはなりえます。
そうした意味で言えば、生活において欠くべからざる「欠」の要素と結び付ける意義は大きいでしょうね。
またこれと並んで紐付けすべき要素は「快」になります。
人間は楽しいこと、心地よいもの、自分にとって快適なものであれば、誰に言われずとも、それを進んでやりたがります。
それゆえ、プログラム・サービスの中にそうした面が伴っているのが望ましいし、そこが組み込まれていると自然と長続きするものです。
そしてこれら両面が備わっていると人が足を運ぶ理由、続く理由にはなると思います。
先にキーワードとして挙げた要素は「欠」と「快」、この順番を入れ替えれば「快欠」です。
集客と定着は「快欠で解決」、それではお後がよろしいようで。
by biz-365
| 2018-06-29 21:15
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