2018年 01月 21日
1月21日(日):独自脳への投資がもっとも有効 |
昨日までのブログでは抽象化をする際に自分でどうやってそれをキーワード化するか、概念化するのかは、「その人が持つ語彙や思考体系によって決定づけられる」うえ、「この部分こそが独自脳を形成する核心」であると説明をしてきました。
そのうえで一昨日に触れたフォトブックを例に、実際に自分のアタマのなかで起こっているヒモ付けについて話をしたと思います。
そして大事な事柄として、その土台となるべき情報のデータベース、思考のネットワークを張り巡らせておくことに触れました。
なぜなら、それらの産物であるアウトプットは、そのクオリティによって直接的に左右をされるからです。
だから私としてはそこに投資をしていくのがもっとも確実で、もっとも効率が良いと思っています。
もう十数年来の付き合いがある泉川さんには、私が24歳でマネージャーをしていた当時から、「考える力こそが大事になる」といった話をしてきた通りです。
個人にフォーカスをすれば、これほど明確で、かつ嘘をつかない経営資源はないですからね。
一方で先ほどは投資という言葉を使いましたが、そのために必要なことはわずかな「時間」と「労力」だけです。
自分なりのデータベースや思考のネットワークをつくるためにすべきことは以前に触れた情報の収集・編集・加工や、その都度考えることです。
また言葉ひとつを曖昧にせずに辞書で調べたり、道具としてそれを用いながら自分の一部にしていくことですね。
そうした集積によって作られるのが独自脳だと言えます。
厳密にいえば個々にひとつとして同じ脳はないから、その意味でいえばすべての人が独自脳を持っています。
しかしながら仕事でいえば、それが結果につながるとか、意義ある独自脳化がなされているかがポイントですね。
意義ある形で独自脳化されたものは完全に固有の資産であり、自らを助ける武器になるものです。
しかしながら前述したように、そこに至るために必要な事柄はたいしたものではありません。
新聞や他のソースから情報を集めることなんて、誰だって出来ることです。
またその中から自分の興味があること、仕事に関連しそうなものをピックアップすることも簡単でしょう。
それをもとに自分なりに考えを巡らせること、アウトプットをしてみることも、そう難しいことではないはずです。
つまり、局面を切り取った一つひとつに関しては、誰にでもできる当たり前の領域にあることです。
そうした凡事を重ねていくだけで非凡につながるならば、これはやらない手はないだろう、というのが私なりの考え方ですね。
また、これの良い所はやればやるほど思考のネットワークが加速度的に強化されていく点でしょう。
それは土台になる部分が広がり、かつそこの密度が増していくほどに、新しい刺激としてのインプットが入った際に、既存の何かとヒモづく可能性が高まるからです。
結果的に時間を経るごとに細密なネットワークが構築されていくことになります。
その他、トレーナーの皆さまは周知のように筋肉はトレーニングの原則にもある通り「可逆性」がありますが、脳の特性は「可塑性」です。
だからこそこのような点を意識した小さな積み重ねが大切になると思っています。
by biz-365
| 2018-01-21 19:32
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