2017年 07月 22日
7月22日(土):ダッシュボタンの検証② |
昨日はアマゾンのダッシュボタンについて、実際に自分で使ってみたうえで感じたことに触れましたが、本日もこれの続きを少しばかり。
ダッシュボタンでの購入は実際の店舗へ行かなくてよいのはもちろんのこと、ネットを立ち上げて商品を探したり、そこで決済する手間すら要らず、本当にボタンをワンプッシュするだけで完結するから、いちユーザーの立場でいえばこのうえなく楽ちんです。
そのようななか、私はこの変化における最も重大なインパクトは「ユーザーの選択機会をスキップさせること」だと捉えています。
この点はユーザー側ではなく、提供者側にとっては極めてデリケートな問題だと思います。
ひとたび、継続購入のレールに乗れば他社商品への乗り換えリスクをゼロに近付けて、自社商品を買い続けてもらうことが可能になる一方で、逆にそこから漏れてしまうと、自社商品を手に取ってもらえる機会そのものを失っていく危険性をはらんでいるからです。
つまりは指名買いされるブランドかどうかでの優勝劣敗というものが鮮明になり、かつそれが固定化する傾向は強まるだろう、ということです。
これらが実際にダッシュボタンを使って再確認したことのひとつですが、サービスそのものについていえば改善してほしい課題のようなものもありました。
本日はそのあたりのことについての独り言です。
ダッシュボタンはボタンを押すたびに即座に決済、配送の手配が取られていきます。
それだけに必要としたものがすぐに届くという良さはあります。
しかしながらボタンごとに個別決済、個別配送がなされるので、その煩わしさは伴います。
一度試してみたのは24時間以内に別なボタンをそれぞれ押してみたわけですが、前述したように別配送になるので、それぞれを別で受け取る必要がありました。
アマゾンがこうしたダッシュボタンの普及をさらに推し進めるならば、その分だけ家庭内におけるボタンの数は増えるし、その発注数も増えることになります。
その度に個別配送で、それぞれに商品の受け取りをしなければならないとなると、数が増えれば増えるほどユーザーは面倒になってきます。
できることなら一定期間内に押したボタンについては、商品をまとめて配送するバンドリングのところを改善できると良いですね。
このあたりはアマゾン川でユーザー、あるいは配送先の情報をもとにバンドリングをしてくれてもよいし、後から押したボタンの際に先に注文した内容と同じ梱包にするかどうかの選択が出る形でよいかもしれません。
そういった点が改善されると、さらに使い勝手は良くなって、いちユーザーとしては有難い気がします。
昨日、今日とダッシュボタンを使ってみたうえで感じた変化の内容、本質、そしてサービス面での課題などを記しました。
引き続き、ダッシュボタンを使用していきながらこれについて検証し、自分なりの洞察・解釈をしていきたいと思います。
by biz-365
| 2017-07-22 14:31
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