2017年 05月 23日
5月23日(火):フィードバックを大切に |
一昨日はフィードバックに多くを割いた一日でした。
というのも当社では週末には社員たちから週間業務報告、通称「週報」が届きます。
内容としては各自が自分の仕事を振り返っての総括や相談、提案などをアウトプットするものですね。
これに対して私は個別のフィードバックをしていて、一人当たりに1,000文字から多い時には1,500字ほどの分量でメッセージを返しています。
最近は社員が増えてきたこともあって、これだけでも結構な量になります。
しかしながら今週末はこれで終わらずに社員のFBL大学に絡んだ論文提出が重なっていました。
だから提出をしている全社員分の内容を読んだうえで、全体としての出来やテーマに対する考察をフィードバックします。
ここでは全体として理解をしてほしい観点を示しつつ、その他の個人的な課題については別途、個別の返信も加えています。
その他のFBLの絡みで言えば、提出された赤ペン課題に対してのフィードバックもありましたね。
こんな感じでいつも以上にたくさんのメッセージを送った日曜日でしたが、私がこの点に力を注ぐのはこのフィードバックを非常に重視しているからです。
まずは質量が伴ったフィードバックがあることでコミュニケーションの双方向性と意義が高まります。
また私としてはこれらの場を活用することで、会社として目指している方向性や私の考えというものを繰り返し相手に伝えることができるからです。
同時にこれは人材育成にも密接に関係してきます。
そしてアウトプットをする社員の側からしても有益なフィードバックがなく、提出させられているだけなら必ず「やらされ感」になっていきます。
この「やらされ感」が固定化していけば仕組み自体が必然的に形骸化をするので、そうならないためにもフィードバックを大切にしています。
そういえば先般に読んだ「ありえないレベルで社員をたいせつにしたら23年間連続黒字になった」の題材である日本レーザーでも同様なことをされていることを知りました。
同社では「今週の気づき」という形で、その週で自分が感じたことや取り組みに反映させたことなどを週末に上司と担当役員に送り、両上司がフィードバックをしています。
いまでは社員が増えてしまったことで前述した書籍の著者である近藤社長が全てに個別返信をすることはできなくなって現状の形になったそうですが、取り組みにはじめて3年間は週末の土日を割いて全社員に個別フィードバックをしていたと言います。
こうした他社での取り組みを読んでも、社員へのフィードバックの重要性は再確認できますね。
ちなみに私はこれをはじめて約4年が経ちましたが、いまのところはこれを誰かにバトンタッチするつもりはないので、引き続きの継続をしていきます。
ただ、ひとつこれからもう少し組織が拡大したタイミングで検討していっても良いなと思うのは、私だけではなく直属の上司からもフィードバックをしてもらう点です。
直属の上司のほうが日常を見ているし、それも含めて個々が多面的なフィードバックを受けることができるようになるからです。
また別な観点でいえばリーダーにとっては「人材育成」というのは果たすべき重要な責任ですが、こうしたフィードバックの場があることで上司の側が育成力を磨く場にもなるためです。
組織内での取り組みも時々の状況とその先を見据えた形へ常にアップデートができれば良いと思います。
by biz-365
| 2017-05-23 19:32
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