2014年 07月 11日
7月11日(金):リユース市場の拡大は必然 |
本日の日経新聞にはビックカメラが全店でデジタル家電の買い取りを始める旨が記されていました。
直近のリユース市場は活況で、2012年の市場規模は1兆2,000億円で2009年比で20%増という状況にあります。
同記事にはビックカメラのほかにも、リユースのサービス強化に力を入れている各社の取り組みが記載をされていましたね。
このリユースのニーズが高まっていくのは、現在の状況を見れば必然だと思います。
私がそのように考えるのは以下3点のような理由からです。
1つ目は格差拡大がより鮮明になってきたことですね。
リユースを含むいわゆるリサイクル市場が拡大するのは貧富の格差が大きくなる局面です。
これは身分制度廃止後も貧富の差が大きかった明治時代もそのような状況で、東京では米屋に次いで規模の大きかった業種が古物商でした。
その後、近代化をして中間層が拡大し、一億総中流と呼ばれるような時代に向かってリサイクル市場は縮小をしていった通りです。
それが現在の日本を見ると2013年の非正規雇用者数は1,906万人となっています。
これは国内全体の雇用者5201万人に対しては実に36.6%にあたり、3人に1人以上が非正規雇用という状態です。
関連して2012年の年収200万円以下の給与所得者数は1,090万人となっていて、その層も増加しています。
こういった社会的、経済的な現状はリサイクル市場を拡大差させる土台になるものです。
次いで2つ目は流行サイクルの短縮化です。
これは企業側の論理として、常に成長性を追い求めるうえでは新たな需要を喚起していかなければなりません。
その手段のひとつが新商品を投入して、買い替えの需要を促すことですね。
ただ、これは見方を変えれば意図的に既存の商品を陳腐化させることでもあります。
その新商品の購入によって、まだ使用に耐えられる機能的価値が製品に残っていながらも、それが不要になっていきます。
そうなるとリサイクル市場に流通するリユースとしての商品は、壊れるまで使い古されたものを修理した商品の類ではなく、十分に使用可能な商品が増えていきます。
この点はリサイクル市場のユーザーにとって望ましいことでしょう。
リユースと言えど十分に使い勝手の良いものを安く手に入れることができ、コストパフォーマンスとして「価値あり」と思えるものが増えれば、市場としては魅力がありますからね。
こういったリサイクル市場に流通する商品の質の向上も、市場拡大における大きな要因だと思います。
最後の3つ目は、やはりネットによる双方向でのつながりでしょう。
ネットと情報通信端末の普及によって、売り手と買い手が簡単にコンタクトができるようになりました。
特に最近では「BtoC」だけにとどまらず、「CtoC」でもそれが容易にできるインフラも整ってきています。
こういったアクセスや流通の利便性向上は、確実にその売買行動を促進しますからね。
ざっと説明をしましたが、このような3点が現状のリユース市場を押し上げている要因でしょう。
構造的な要因、社会的な変化を踏まえれば、このリユースの拡大は必然であり、今後も伸びていく余地は大きいと思います。
直近のリユース市場は活況で、2012年の市場規模は1兆2,000億円で2009年比で20%増という状況にあります。
同記事にはビックカメラのほかにも、リユースのサービス強化に力を入れている各社の取り組みが記載をされていましたね。
このリユースのニーズが高まっていくのは、現在の状況を見れば必然だと思います。
私がそのように考えるのは以下3点のような理由からです。
1つ目は格差拡大がより鮮明になってきたことですね。
リユースを含むいわゆるリサイクル市場が拡大するのは貧富の格差が大きくなる局面です。
これは身分制度廃止後も貧富の差が大きかった明治時代もそのような状況で、東京では米屋に次いで規模の大きかった業種が古物商でした。
その後、近代化をして中間層が拡大し、一億総中流と呼ばれるような時代に向かってリサイクル市場は縮小をしていった通りです。
それが現在の日本を見ると2013年の非正規雇用者数は1,906万人となっています。
これは国内全体の雇用者5201万人に対しては実に36.6%にあたり、3人に1人以上が非正規雇用という状態です。
関連して2012年の年収200万円以下の給与所得者数は1,090万人となっていて、その層も増加しています。
こういった社会的、経済的な現状はリサイクル市場を拡大差させる土台になるものです。
次いで2つ目は流行サイクルの短縮化です。
これは企業側の論理として、常に成長性を追い求めるうえでは新たな需要を喚起していかなければなりません。
その手段のひとつが新商品を投入して、買い替えの需要を促すことですね。
ただ、これは見方を変えれば意図的に既存の商品を陳腐化させることでもあります。
その新商品の購入によって、まだ使用に耐えられる機能的価値が製品に残っていながらも、それが不要になっていきます。
そうなるとリサイクル市場に流通するリユースとしての商品は、壊れるまで使い古されたものを修理した商品の類ではなく、十分に使用可能な商品が増えていきます。
この点はリサイクル市場のユーザーにとって望ましいことでしょう。
リユースと言えど十分に使い勝手の良いものを安く手に入れることができ、コストパフォーマンスとして「価値あり」と思えるものが増えれば、市場としては魅力がありますからね。
こういったリサイクル市場に流通する商品の質の向上も、市場拡大における大きな要因だと思います。
最後の3つ目は、やはりネットによる双方向でのつながりでしょう。
ネットと情報通信端末の普及によって、売り手と買い手が簡単にコンタクトができるようになりました。
特に最近では「BtoC」だけにとどまらず、「CtoC」でもそれが容易にできるインフラも整ってきています。
こういったアクセスや流通の利便性向上は、確実にその売買行動を促進しますからね。
ざっと説明をしましたが、このような3点が現状のリユース市場を押し上げている要因でしょう。
構造的な要因、社会的な変化を踏まえれば、このリユースの拡大は必然であり、今後も伸びていく余地は大きいと思います。
by biz-365
| 2014-07-11 20:08
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