2014年 03月 22日
3月22日(土):「足育」で顧客創造 |
先週の日経新聞には「『足育てる』靴 快走」と題した記事がありました。
同記事では「足を育てる」機能をうたった子供用の靴が相次ぎ登場して、この市場が拡大している旨を記したものです。
外反母趾や偏平足など、足のトラブルを抱える子供が増えている背景を受け、足底のアーチづくりを促すなど機能性を訴求する子供向けの靴が少しずつ広がってきている模様です。
以前にもブログに記したことがありますが、この市場はニーズがあると思いますね。
ちなみに今から10ヶ月ほど前、運動靴の製造・販売をしているアキレスが幼児向けの靴を発売した際に記した内容の一節は以下の通りです。
↓↓↓
「今回の幼児向けは着眼点も悪くないと思います。
3歳~7歳をターゲットに据えているようですが、この幼児向けの商品コンセプトは『足育』です。
大学と共同開発を行って偏平足を防いだり、正しい指の使い方が出来るようになるなど、子どもの足の成長をサポートするシューズをポイントにしています。
8月の販売開始から売れるかどうかはデザインや価格、マーケティング次第ですが、このコンセプトは的を得ているし、市場にそのようなニーズがあることは間違いないですね。」
(ここまで)
私がこのように考える理由はいくつかありますね。
まずは最近の子供における足の発達が望ましくない状態にあることです。
先の足底におけるアーチで言えば、本来は5~6歳で80~90%の子どもが形成されます。
しかしながら最近はアーチの形成率が年々下がり、1988年には6割未満だったものが、2008年の調査では50%を切るまでになっています。
この原因は、外遊びや歩いたり走ったりする機会が減ったことで足の筋肉の発達が遅れているからだと言われています。
また別な視点で言えば現在は踵骨の過回内であるオーバープロネーションに該当する人が非常に多くなってきているのが現状ですね。
トレーナーの方は分かると思いますが、フラットな地面を歩くことになった現代先進国の人々では踵骨が内側に倒れやすくなっており、そこから膝や腰へのマイナス影響が大きくなっています。
こういった複数の要因があるので、前述した足育における潜在的なニーズは大きいと感じます。
そのような中で前述したオーバープロネーションについて言えば、それをケアできる唯一の方法はインソールですね。
解剖学を理解していれば分かるはずですが、なぜなら踵骨には過回内を是正できる筋肉がついていないからですね。
つまりどんな筋トレをしたところでこれをケアすることはできませんから、外的な要因で固定をするインソールしか有効なアプローチはないわけです。
そういった点も考慮すると、インソールやシューズといった外的な要因で足をサポートする必要性が高まっていくのは間違いないわけです。
以前に私が「市場にそのようなニーズがあるのは間違いない」と記したのは、前述したような種々の要因を考慮すれば、時間経過と共にそうなっていくだろうと思ったからです。
ここにきて冒頭に記したようなコンセプトの商品が拡大しているのは言わば必然ですね。
このあたりはフィットネスクラブが取り込むべきニーズのひとつでもあるし、トレーナーにケアしてほしい領域でもあるので、トレーナーはこのような点にも意識を向けておくのも大切だと思います。
同記事では「足を育てる」機能をうたった子供用の靴が相次ぎ登場して、この市場が拡大している旨を記したものです。
外反母趾や偏平足など、足のトラブルを抱える子供が増えている背景を受け、足底のアーチづくりを促すなど機能性を訴求する子供向けの靴が少しずつ広がってきている模様です。
以前にもブログに記したことがありますが、この市場はニーズがあると思いますね。
ちなみに今から10ヶ月ほど前、運動靴の製造・販売をしているアキレスが幼児向けの靴を発売した際に記した内容の一節は以下の通りです。
↓↓↓
「今回の幼児向けは着眼点も悪くないと思います。
3歳~7歳をターゲットに据えているようですが、この幼児向けの商品コンセプトは『足育』です。
大学と共同開発を行って偏平足を防いだり、正しい指の使い方が出来るようになるなど、子どもの足の成長をサポートするシューズをポイントにしています。
8月の販売開始から売れるかどうかはデザインや価格、マーケティング次第ですが、このコンセプトは的を得ているし、市場にそのようなニーズがあることは間違いないですね。」
(ここまで)
私がこのように考える理由はいくつかありますね。
まずは最近の子供における足の発達が望ましくない状態にあることです。
先の足底におけるアーチで言えば、本来は5~6歳で80~90%の子どもが形成されます。
しかしながら最近はアーチの形成率が年々下がり、1988年には6割未満だったものが、2008年の調査では50%を切るまでになっています。
この原因は、外遊びや歩いたり走ったりする機会が減ったことで足の筋肉の発達が遅れているからだと言われています。
また別な視点で言えば現在は踵骨の過回内であるオーバープロネーションに該当する人が非常に多くなってきているのが現状ですね。
トレーナーの方は分かると思いますが、フラットな地面を歩くことになった現代先進国の人々では踵骨が内側に倒れやすくなっており、そこから膝や腰へのマイナス影響が大きくなっています。
こういった複数の要因があるので、前述した足育における潜在的なニーズは大きいと感じます。
そのような中で前述したオーバープロネーションについて言えば、それをケアできる唯一の方法はインソールですね。
解剖学を理解していれば分かるはずですが、なぜなら踵骨には過回内を是正できる筋肉がついていないからですね。
つまりどんな筋トレをしたところでこれをケアすることはできませんから、外的な要因で固定をするインソールしか有効なアプローチはないわけです。
そういった点も考慮すると、インソールやシューズといった外的な要因で足をサポートする必要性が高まっていくのは間違いないわけです。
以前に私が「市場にそのようなニーズがあるのは間違いない」と記したのは、前述したような種々の要因を考慮すれば、時間経過と共にそうなっていくだろうと思ったからです。
ここにきて冒頭に記したようなコンセプトの商品が拡大しているのは言わば必然ですね。
このあたりはフィットネスクラブが取り込むべきニーズのひとつでもあるし、トレーナーにケアしてほしい領域でもあるので、トレーナーはこのような点にも意識を向けておくのも大切だと思います。
by biz-365
| 2014-03-22 21:09
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