2013年 02月 09日
2月9日(土):違いを知れば、アプローチも変わる |
昨日はシニアマーケットの実態を知ると題して、ますます拡大する高齢者層について、単に一括りで高齢者として捉えるのではなく、より細分化をして見ていく必要があるといった旨を記載しました。
具体例としては前期高齢者と後期高齢者のいわば年齢による違いを示したと思います。
関連して本日にお伝えするのは高齢者の性差による違いですね。
トレーナーの方々にとっては百も承知のことですが、要介護になる理由も男女間ではハッキリとした違いが見て取れます。
男性が圧倒的に脳血管疾患が多数を占めるのに対し、女性の対男性を大きく上回る理由のひとつが転倒・骨折です。
その要因は女性が男性に対してベースとしての筋肉量が少ないうえ、女性では閉経によって骨代謝にかかわるエストロゲンが枯渇してくることが大きな要因ですね。
またご存知の通り、一般的には女性が筋肉や骨などの筋骨格系の老化が非常に速く進みますが、対する男性は血管の老化に伴う動脈硬化に関連した病変が速く進みます。
これが先に記した要介護理由の男女差にも表れています。
また、これは不健康寿命の男女差にも関連してくることだと思います。
以下は以前にもこのブログで紹介した数字ですね。
それぞれの平均寿命から生活に何の支障もなく健康に過ごすことができる期間としての健康寿命を差し引いたもの、それが晩年に発生する不健康寿命です。
いわば自身のカラダに何らかの異変を抱えながら生活をする期間ということです。
●男性:(平均寿命79.55歳)-(健康寿命70.42歳)=不健康期間9.13年
●女性:(平均寿命86.30歳)-(健康寿命73.62歳)=不健康期間12.68年
先ほど説明したように男性は動脈硬化に伴う血管病変が女性よりも多いわけですが、脳血管疾患や心疾患になった場合は致死率が高いものです。
それゆえに発症=死亡となった場合、数字上は不健康期間がゼロに等しくなります。
一方、女性の場合は男性に対して致死率の高い病状を患うケースが統計上は相対的に低くなっています。
その代わりに転倒・骨折や認知症、関節疾患になる比率が高いために、男性よりも不健康期間が長くなるといった状況ですね。
このあたりが高齢者の男女間における違いの代表例でしょう。
昨日の区分である年齢、そして本日の性別など、高齢者の場合はこれまでの人生における集積が反映されやすいものですから、冒頭にも記したように大まかに一括りではなく、それぞれを細かく見ていく必要はあると思いますね。
ひとつ言えるのはどのような区分をするにせよ、予防のアプローチが大事だという点です。
何かを患ってからでは大変だし、カラダは急には変わらないし、それらに備えるには十分な時間が必要ですからね。
クラブへ通っていただいているお客さまへは、これからご自身に起こり得る可能性をお伝えしつつ、それを予防するようなアプローチをしていくことだと思います。
具体例としては前期高齢者と後期高齢者のいわば年齢による違いを示したと思います。
関連して本日にお伝えするのは高齢者の性差による違いですね。
トレーナーの方々にとっては百も承知のことですが、要介護になる理由も男女間ではハッキリとした違いが見て取れます。
男性が圧倒的に脳血管疾患が多数を占めるのに対し、女性の対男性を大きく上回る理由のひとつが転倒・骨折です。
その要因は女性が男性に対してベースとしての筋肉量が少ないうえ、女性では閉経によって骨代謝にかかわるエストロゲンが枯渇してくることが大きな要因ですね。
またご存知の通り、一般的には女性が筋肉や骨などの筋骨格系の老化が非常に速く進みますが、対する男性は血管の老化に伴う動脈硬化に関連した病変が速く進みます。
これが先に記した要介護理由の男女差にも表れています。
また、これは不健康寿命の男女差にも関連してくることだと思います。
以下は以前にもこのブログで紹介した数字ですね。
それぞれの平均寿命から生活に何の支障もなく健康に過ごすことができる期間としての健康寿命を差し引いたもの、それが晩年に発生する不健康寿命です。
いわば自身のカラダに何らかの異変を抱えながら生活をする期間ということです。
●男性:(平均寿命79.55歳)-(健康寿命70.42歳)=不健康期間9.13年
●女性:(平均寿命86.30歳)-(健康寿命73.62歳)=不健康期間12.68年
先ほど説明したように男性は動脈硬化に伴う血管病変が女性よりも多いわけですが、脳血管疾患や心疾患になった場合は致死率が高いものです。
それゆえに発症=死亡となった場合、数字上は不健康期間がゼロに等しくなります。
一方、女性の場合は男性に対して致死率の高い病状を患うケースが統計上は相対的に低くなっています。
その代わりに転倒・骨折や認知症、関節疾患になる比率が高いために、男性よりも不健康期間が長くなるといった状況ですね。
このあたりが高齢者の男女間における違いの代表例でしょう。
昨日の区分である年齢、そして本日の性別など、高齢者の場合はこれまでの人生における集積が反映されやすいものですから、冒頭にも記したように大まかに一括りではなく、それぞれを細かく見ていく必要はあると思いますね。
ひとつ言えるのはどのような区分をするにせよ、予防のアプローチが大事だという点です。
何かを患ってからでは大変だし、カラダは急には変わらないし、それらに備えるには十分な時間が必要ですからね。
クラブへ通っていただいているお客さまへは、これからご自身に起こり得る可能性をお伝えしつつ、それを予防するようなアプローチをしていくことだと思います。
by biz-365
| 2013-02-09 21:29
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